あらすじ
おびただしい弾雨
鼻をつく火気
鼓膜を破る着弾
その戦場の最前線にあなたはいる!
読む者を戦場へと引きずり込むその臨場感!!
かつてないほど戦場に近いコミック!!!
近未来を舞台に、人間の代わりに戦う人造人間達の物語。
先の大戦で世界は夥しく汚染された。その大地を浄化し街を再構築した人造人間達。大きな社会貢献を果たしながらも、彼らは人間達から差別と迫害を受け続ける。
機構政府に盲従し酷使されてきた人造人間達の中には、自由と「肉体の再活性化」を求め反抗を露わに行動する者が現れてきた。
そんな中、一人の人造人ウィズは、見えない前途から抜け出すため、機構政府軍に志願する。対立する連合軍との争いは激化していく。
初めての実戦、降り注ぐ弾雨。顔を半分吹き飛ばされたある兵士が、ウィズに呪詛のように語る。
「ここにいるのは…人造人だけだ…人間に造られ…人間の代わりに…殺し合いをして…死ぬんだ…お前も…」
感情タグBEST3
近未来の退廃的なこの世界観を好きになれるかどうかでこの漫画への評価は変わってくるかと思いますが、私はとても好きでした。戦争について、クローンやアンドロイドのような準人間とも言える存在について、さまざまなテーマが組み込まれた面白い作品だと思いました。
内容は良いが、売り方がダメ!!
無料で6巻までを読んでみた。
人間と人造人間の確執、更には政府と軍隊の確執、そして末端の兵士の境遇…。
SFっぽく描いてはいるが、現代の紛争地帯の世界情勢を如実に反映した作品です。
特に、戦地での戦闘シーンのリアルな描写はすごい。
ここまでの細かい描写とやり場のない気持ちの描写は、無数にあるマンガの中でもかなりのもの。
おそらく、この先は「政府と軍部の争い」がメインになり、SF要素が高くなるとは思うが、よくできた海外の映画のようなこの描写はすごいと思う。
マンガとしてはかなりの秀作と言える。
一方で、3巻までは200ページ程度と十分なボリュームだった作品が、4巻では37ページ、5巻で34ページ、6巻ではわずか29ページと、急に単話売りの分冊版となっている。
ネットで他媒体の価格を調べると、多くが1~3巻の定価が660円、4巻以降は220円の模様。
つまり、1~3巻では1話あたり100円程度だったのが、4巻以降で分冊化されると急に2倍の価格になっているという事。
1~3巻と同程度のボリュームに換算すると、4巻以降は200ページあたり1320円程度の価格になってしまう。
この売り方はひどい。
作品と作者には罪がないとは思うが、これでは最後まで読むのは騙された気がする。
1~3巻と同様の値付けなら、最後まで購入したいと思える作品なだけに、非常に惜しい。
なかなか重いテーマ
人と人造人が支配と被支配の関係での世界。人造人は明確に生きる意思を持っていて、抑圧に抵抗もするし、そういった意味では人と同じ。そこに国同士の戦争も絡み、人造人同士がまた戦う。抑圧と諦めと憎悪が色々と入り組んでいてなかなかに重い物を感じる作品。
ファンタジー戦争物
近未来が舞台の様な戦争物。
敵味方が戦うという単純な世界観ではなく、
人造人間という人たちが、人間の代わりに戦わされている。
敵味方という戦争の他、人造人間への差別なども盛り込まれていて物語は奥深い。
Posted by ブクログ
ブレードランナーの世界観を持ち込んで、人間が汚染させた世界で、人間の為に除去作業に当たり、戦争をする人造人の話。絵柄には特に特徴がなく荒く感じるが、それがこの歪な世界に合っている。
Posted by ブクログ
画力について指摘している意見がいくつか見受けられましたが、個人的には気になりませんでした
むしろ荒れ果てた雰囲気を良く描けていたような
ただ不満なのは『人造人間』という設定
人の代わりに人そっくりなものが戦うのがテーマなんでしょうが、住居・権利・飲食諸々を必要とする上に、見た目が人間と大差ないため違いが非常に分かりにくい
個人的にはロボットにして明確な違いがあった方が良かった気が……
未来SFで、人造人間や歩行型戦車等が登場する。その割にメインの武器兵器は20世紀のテクノロジー。スマホはあるが無人探査機は登場しない。戦場にはミノフスキー粒子みたいなのが散布されているのかもしれない。