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Posted by ブクログ
順調に毬祥君が攻略されている4巻である。
年上の天然美人お姉さんが気になって授業に身が入らない上に、無防備に好きだなんて言われたらね。クール系男子高校生でも限界あるよね。(笑)
それはさておき、4巻はかなり腰を据えてお仕事物が描かれている。
墨汁の難しさや季節の変わり目の繁忙、ぬいぐるみの洗い方や衣服に表れる生活の変化への気づきなど、クリーニング物ならではの内容がよく描かれていた。
それをこの作品らしい温かなタッチで描いているので、ただ物語を楽しむだけでクリーニングという業界を見ることができるのだから、優れたお仕事物だと思う。
なお、物語的には先代のクリーニング店へ関心の焦点が集まる形になっている。
ぬいぐるみを床下収納に置いていたことへの不満と、大家の安治さんが教えてくれた持病の悪化にクリーニングから気づいた件でそうなっているのだが、次巻以降にそちらに話が向いていくかは定かではないだろう。
この物語のメインディッシュは無くした過去の記憶ではないと説明されているのだし、こうした謎の類もフレーバーの可能性は、なくもない。
なにはともあれ、今回も星五つで評価したい内容だった。
秋めいた気候に合わせて上着を着始めた金目さんは、ピンチヒッターでママさんバレーに参加したりしていて、相変わらず様々な衣装で描かれている。
読者に対するサービスのニュアンスもあるだろうが、ありがたいことである。