あらすじ
路彦は、深夜の教室である事件を目撃してしまう。それ以来、事件のことを探りにチンピラの信二が学校周辺をうろつき始めた。ひ弱な優等生と小さな組のヤクザ――年齢も環境も大きく違う二人なのに、知り合ってみるとなぜか奇妙な友情関係が芽生え、路彦の未成熟な心と体に、信二の存在は唯一の安らぎとなっていくのだが…。二人の出会いから九年の歳月を描く超長編。
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Posted by ブクログ
上下巻とボリュームたっぷりで、上巻読み終わったら下巻がめちゃくちゃ
気になって、結局やっぱり一気読みをしてしまいそうです。
何が素敵って、この本の装丁、上下巻をぴったりひっつけると、1枚の絵に
なるようになってます。それも、出会いから9年間の歳月をえがく壮大な
ストーリーになるそうなので、上巻は出会った年、そして下巻では9年後
の年が描かれてるんですかね。『美しいこと』みたいでドキドキしました。
ヤクザものなので、その手の残虐描写も結構多いので、読んでていろいろと痛いんですが、上巻は下巻での布石的展開で、導入部分という感じ。
二人の間はまだ微妙な関係であって、決定的なものはない。
下巻に期待します。あー…どきどきするなー。読むのがこわい。
どうか恐ろしいエンディングがきませんように…。
Posted by ブクログ
やっと読めた…
路彦が中学生で信二は18だっけか?
始まりは同級生が男とのいざこざからの窓から飛び降りるっていう中々サスペンス展開!って思ったけど、案外そこらへんはサックリ終わった(˙ω˙)まぁそりゃね、そうよね
あれがないと2人は出会わないもんな
とにかく路彦は子供(文字の如くの子供)だし信二はどうしようもないチンピラだしで、ああああとなるけど馬鹿な子ほど可愛いというか何ていうか…
これを読むきっかけになった灰の月で主役の惣一が出てきたときは、胸が痛くなったよ…惣一もやり方が子供。
下巻に続く…
Posted by ブクログ
気の弱い優等生(路彦)と下っ端ヤクザ(山田)の話。
気が弱そうな路彦は肝が据わっていて、ぞっとするような言動をするし、
山田は情に厚く、面倒見がよくて臆病な部分もある。
二人の傷つけ傷つけられ離れられないずぶずぶな依存関係が
あらすじだけ読むと危ういように思うが、
実際に読んでみるとこの二人はお互いじゃないとダメになってたんだろうなあという安定感があった。
ヤクザものだがヤクザを美化せず、救いがなく、勧善懲悪のスカッとする話ではない。
二人のキャラクターは好みではなかったが、山田は下巻の最後ちょっと可愛いなと思わされた。
上巻の受け攻めは下巻になると逆になるので注意が必要。
あらすじもう少し詳しくして
あらすじに「ある事件を目撃」とありますが、死を取り扱っています。理由もひどいです。つらくて読めませんでした。苦しい話が大丈夫な人は大丈夫なのかもしれません。苦手な人は注意してください。