【感想・ネタバレ】藤子・F・不二雄SF短編<PERFECT版>4 未来ドロボウ 4のレビュー

あらすじ

巨匠、藤子・F・不二雄が遺した数々のSF短編すべてを、単行本未収録作品も含め年代別に完全収録し、愛蔵版単行本として刊行。全8巻・112話におよぶ珠玉の名作集。

SF=SukoshiFushigi。上記の表題作「未来ドロボウ」をはじめ、父の威厳の失墜と、流行という現象を鋭く風刺した「オヤジ・ロック」、原作/藤子・F・不二雄、画/小森麻美という異色の共作「宇宙人レポートサンプルAとB」、名作の誉れ高いタイムスリップ物「あのバカは荒野をめざす」など、色々なタイプのSF短編作品全11話を収録した『藤子・F・不二雄SF短編PERFECT版』の第4集。初出誌は『ビッグコミック』『SFマガジン』『別冊問題小説』などが多く、初めから大人が読むことを前提に描かれているだけに、コミカルな話や、ほのぼのとした話だけではなく、ほろ苦い作品も収められている。ひと味違う藤子・F・不二雄の世界が楽しめる決定版!

学は受験勉強に没頭する中学生。名門高校へ入り、一流大学へ進み、人生の成功者になることを目標にしている。ところが、父親の勤務先が倒産し、進学を諦めなくてはならないことに…。失望して家を飛び出した学だが、翌日、なぜか前夜とは見違えるほど明るくなっていた。その一方、「僕の未来を返せ!」と叫ぶ謎の老人が学の前に現れて…(第8話)。

※本書はデジタル配信用に再編集を行っております。紙版とは一部内容が異なります。

目次
第1話 カンビュセスの籤(くじ)
第2話 ユメカゲロウ
第3話 考える足
第4話 オヤジ・ロック
第5話 宇宙人レポートサンプルAとB
第6話 ぼくは神様
第7話 未来ドロボウ
第8話 宇宙人
第9話 あのバカは荒野をめざす
第10話 老年期の終り

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この巻ではとにかく「カンビュセスの籤」。
戦争の悲惨さ・虚しさ。どんなに科学が進歩しようとも追い詰められたときに
人間にできることは同じという皮肉が痛烈に描かれる。わずかな希望を残して。

0
2023年06月07日

Posted by ブクログ

「老年期の終り」も「カンビュセスの籤」もすばらしいのだが、この巻の秀逸は「宇宙人レポートサンプルAとB」だと思う。
シェイクスピアの世界で性教育を行う、という発想は誰ができるだろうか?
おまけに、あえて自分で描いてないのが世界観を深めている。

0
2018年03月21日

Posted by ブクログ

面白かった!
『考える足』という作品が良かった。「頭を使うからえらいってもんじゃない。手を使おうが足を使おうが、一つの仕事をりっぱにやりとげればその人は一流なんだ。」というセリフが素敵だと思った。13/4/30

0
2013年04月30日

Posted by ブクログ

何と言っても「ミノタウロスの皿」と並び称される「カンビュセスの籤」ではなかろうか。
あと、自伝的な「スタジオ・ボロ物語」もしみじみしてよい。

0
2012年10月17日

購入済み

どの話も相当昔に描かれたものですが、今読んでも少しも古さを感じません。

0
2018年06月15日

Posted by ブクログ

「カンビュセスの籤」が何といっても素晴らしい。ほんの数十ページの短編だけれども、何千ページもの文学作品にも匹敵する大作だと思う。

そしていまやあたしたちは有史以前から地球上に発生したあらゆる生命体の代表なのよ。
一人でいいの。一人生き延びれば充分なの。
だから一日でも永く生きる責任が・・(p.41)

0
2019年03月15日

購入済み

スタジオボロ物語が載ってません

紙版にはある「スタジオ・ボロ物語」がウェブ版にはありません。理由は不明ですが読みたかったのにガッカリです。

2
2019年06月11日

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