【感想・ネタバレ】クール 脳はなぜ「かっこいい」を買ってしまうのかのレビュー

あらすじ

アップル、クラフトビール、SUV車、ノームコア……
「ヒップでクール」な文化は、なぜ広がったのか?
――消費の奥底にある無意識の理由を、あざやかに解明。

さまざまなブランドが氾濫する現代、私たちはその人がどんな服を着ているか、
どんな車に乗っているか、どんなものを食べているか等で
その人自身を判断してしまいがちです。
消費は単に必要を満たすだけではなく、自分のアイデンティティや
価値観を伝えるものとしても機能しているといえるでしょう。

本書は、このような「かっこよさ」を求める選択や消費が
無意識のうちに何を基準に行われているのか、
私たちはなぜ「かっこよさ」を求め、それはどのように経済全体を動かしてきたのかを、
経済学と脳科学の観点から、あざやかに解き明かします。

マーロン・ブランドやジャック・ケルアックによるカウンターカルチャー、
ニルヴァーナの登場、ヒッピー文化とコンピュータ革命、アップルの象徴的CM、
ミレニアル世代と「ギーク」「ナード」、プリウスの人気など、
さまざまな文化的アイコンも紹介。
そもそも「クールさ」は時代によりどのように変化してきたのか、
またその背景にはどのような力がはたらいていたのかについても、くわしく理解できる一冊です。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

1.大量消費、大量生産の時代が終わり、モノが飽和する時代に突入し、機能や外観を意識するようになりました。そこで、モノを買うときにはどのような感情が働いているのかを考えてみようと思い購入しました。

2.現代の人間には社会的欲求、価値観、モチベーションの3つの感情が備わっています。これを満たすことで快楽を得ます。そのための手段として人は消費をします。
消費をすることで見られたい自分像を相手に示したいという欲求、かっこいいものを手にしたいという欲求が働きます。
つまり、人はモノを買うために他人みられるという感情が働きます。自分自身の評価のためという思いが強く働きます。そのためのメカニズムを述べている1冊です。

3.なぜかっこいいを買ってしまうのか、自分の答えとしては、「自己承認欲求を満たすこと」だと思います。このブランドを身に着けることで見られている自分、これを使っていることで評価されている自分をみられたいということだと思っています。本書の言葉を借りれば「行動のシグナル」です。もう1回マズローの欲求段階説から復習しなおした方がいいかな?と思いました。

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2020年07月26日

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