あらすじ
スタンフォード大学の人気教授が、すべての社会人に贈る不朽の名著。
「実行できない組織」の原因と処方箋を明らかにする!
知識があっても、実行しなければ意味がない
ビジネス書は世の中にあふれ、MBAホルダーも増えた。必要な知識を身につけ、何をすべきか社内のだれもが理解しているのに、まったく行動に現れない。この「知識と行動のギャップ」 (The Knowing-Doing Gap) を埋めなければ、どれほど立派な経営理念を掲げても、会社は変われない。やるべきことを知っているだけでは不十分なのだ。
全米ロングセラー、待望の復刊
組織行動論の世界的権威である2人の著者が、4年間にわたる調査から、このギャップが生まれる5つの原因を探る。そして、あらゆる組織が直面する「どうすれば行動を起こせるか」という課題に明快なガイドラインを示す。
あなたの会社は大丈夫?
もし、あなたの職場が次のような状態なら要注意!
□ 会議をしただけで仕事をした気になっている
□ 過去のやり方にばかり、こだわっている
□ 上司を恐がり、失敗を恐れている
□ 社内での足の引っ張り合いが多い
□ 評価が細かすぎて重要なことを見失いがち
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Posted by ブクログ
とても大事な哲学がこの本にはあったと感じた。
知識をどのように行動に繋げるかのプロセスを妨げる個人の感情や価値観だけでなくそれに影響している企業文化や評価システムなど、なるほど…っと考えさせられるものが多い。
最も大事な点と私が感じたのは知識には失敗の経験も含まれている点だ。
失敗に関する本でもここで書いてあることと同様にどう学び活かすかを重要視している…
が、この本ではそれを組織としてどう言う態度でその失敗と向き合い赦す文化を構築するかが大事だと私は読み取った。
この能力を伸ばすと言う考えよりも、組織として全体での生産性に繋げる考え方を学べる良書と私は感じました。
私個人としては
恐怖政治を引いて行動を促す傾向があるが、それらもこの本の考えが正しいなら、間違った組織行動になりそうなので、改善が必要そうだ。
だが、
言い訳になってしまうかもしれないが、
現場で人手不足で顧客や上司から叱咤される組織にいる身としては、この本の組織的活用は経営者や管理職の価値観や学びがない状態だと机上の空論にも感じてならない。
その点だけがこの本を読んで腑に落ちなかった点だが、組織行動論としての考え方として知識にし、個人的な行動の変化を与える薬となるよう努力していこうと思った。
Posted by ブクログ
以下、おぼえがき。
前例に固執するな
前例を立ちきる
前例に戻れない工夫
分かりやすく実行しやすいやり方
オフィスにこもるな
現場の仕事を理解しろ
恐怖心をうえつけては提案できない
意思決定を分散させ、自分で知識を身につけ行動する
なぜか地位が高いと誤りが少ないという思い込み
行動した結果まちがっても罰しない
ミスをしないイコール意思決定してない
同じ過ちをくりかえさないために、失敗を共有すべき、でないと改善するチャンスを逃す
評価方法が邪魔をして知識を実行できない
一つの成功を奪いあう、誰かの成功のために、誰かの失敗が必要
教えることは知ること
間違いが起きたとき企業はどう対応すべきか
企業が成功するためには、だれでも理解できる戦略と日常の仕事ぶりを判断する、二・三の重点的な評価項目があればよい
以下、まとめ。
なぜ行動できないか原因がわかる本。
問題を話すだけではNG。現場の人に意見を聞く。
誰でも分かる言葉で、行動を促す。
過去のやり方にとらわれず、改善を行う。
恐怖心を与えない。罰を与えず、自由に提案できる組織づくりを。
結果だけではなくプロセスを評価する。
社内競争で仲間を蹴落とすのではなく、協力して競合と戦う。