どうかこの二人に何度でも奇跡をーーー
そう願わざるを得ないほど、美しくて切なく“寂しさ”とは“生きること”とは何かをテーマにした、二人の物語。
事情があり、高校生で一人暮らしをしている主人公の司朗は、突然違う時代からタイムスリップしてきた記憶喪失の男を拾って「菊」と名付け、一緒に住み始める。
その生活の中で、お互いが気が付かずに持っている「寂しさ」を埋めていく過程が描かれるのですが、
この作品が素晴らしい点に、同性を好きになることをゆったりと自然に描いていること。あまりに自然なので、感情移入が半端なく、何度も泣かされます。
二人が好きと認めあった後も、タイムスリップしてきた菊がいつか突然帰ってしまうのではないか、記憶が戻った時自分をそれでも好きでいてくれるのか、
幸せながらも切ない雰囲気がたまりません…。そして、菊の本当の名前と過去が判明したときの衝撃は、他のBLでは味わえないと思います。
「愛する人を寂しさから護るために、自分には何ができるのか」
二人の関係の行きつく先は、ぜひご自分の目で確かめてみてください。
感情タグBEST3
二巻の続きが読めるかとちょっと期待していたのですが、違いました。
まあでも、二人のやさしいお話が読めたし、この話自体好きなので☆は五つ。
続き、描いて欲しいなあ………。
箸休め
匿名 2023年11月27日
本編と同じ時間軸で起こる日常です。
読めば読むほど二人の未来が幸せである事に願わずはいられない。それが例え現世で結ばれなくても。
このカップルの会話大好きです。続巻で泣いたから、2人にこんな幸せな時間があったことに安心しました。・・・毎日赤飯・・・ちょっとツボった。
2冊とも読んだ後に縋りたくなる小冊子は有難い。メリバなのかな……読書に判断を委ねる終わり方なので、悶々と引きずってしまう。脳内で幸せな未来を保管したくなる。でも大事に読みたい作品だから、本当に小冊子大事。ありがとう。
本編の切なさを知っているので、この何気ない日常を読んでも、すこし胸が詰まります。
穏やかだった日々のきらめきが、まるで宝石のよう。
2人のラブラブな生活を見れることが嬉しいです。
できればどうかずっとこのままでって思ってしまいますが。
本当にどちらも可愛いくて良い子。
切ないけど、定期的に読みたくなるお話。
出会えて良かったです。
どんな形でも良い。十年後に、生まれ変わりとして現れて、その時は司郎が女性と付き合っていたなんて設定でも良い。
とにかく「鴻さん、カムバ~ック!!!!」と叫ばずにはいられなくなった。あー、切ない。二人の相思相愛を思うと、切なくてたまらない。