【感想・ネタバレ】私の庭 北海無頼篇(下)のレビュー

あらすじ

やくざの親分・鐵五郎の養子となった元介は、札幌に向かい騒動を巻き起こす。やがて飛蝗の害を軽減する方法を入植者に伝えるため女郎の琴浦と旅へ。結局、飛蝗は防げなかったが、父・権介の元を訪れた元介は、困窮するアイヌや入植者のために祖父のもとにある黄金を使おうと決心する。幕末から明治の北海道を舞台に男たちの躍動する人生を描き切った巨編、完結!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

私の庭シリーズ完結編でした。
3編の読み応えは十分でしたが、気づけば読み終わっていたという感想です。

元介は若過ぎるため、若干違和感を感じましたが、権介の超人的描写により押し切られました。

権介の判断とか考え方は、結局爺の影響が大きいとはいっても、蝦夷を自分の庭と捉える権介独自の思考はアイヌの影響を強く受けたのだと思いました。

実際のモデルはあっても、そこからの飛躍が花村萬月らしく、私の庭シリーズはボクの中に深く刻まれた小説となりました。

0
2014年06月04日

「歴史・時代」ランキング