あらすじ
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宮沢賢治の作品に織り込まれた地学の知識を手掛かりに、高校までの地学の基礎を学び直せる、新感覚の参考書。賢治作品を引用しながら、関連する地学の基礎知識を多数のカラー図版とともに解説します。動物の生徒たちとケンジ先生が会話しながら授業を進めるので、やや複雑な内容や学習者が抱きやすい疑問も楽しくフォローできます。
地学の苦手な文系のあなたも、文学好きの理系のきみも、森の地学教室に遊びに来ませんか。
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Posted by ブクログ
宮沢賢治が地学に精通していて、その知識が作品にたくさん散りばめられていることが分かった。
この本はあまりにも面白い。
岩手県のことが中心に、大切に書かれている。
書いている人は大阪の人なのに、岩手県と宮沢賢治への愛をとても感じる。
地学基礎の知識もたくさん分かりやすく盛り込まれていて最高。
三高文系全員読んでほしい。
Posted by ブクログ
宮沢賢治の物語や詩を足掛かりに、高校の地学の内容をおさらいする本。
賢治先生と、たぬきくん、きつねくん、くまくん、ねこさんの対話を通して展開する。
宇宙と地球のしくみ、岩石と鉱物、地球史、そして大気と海洋の順に話が進んでいく。
これは高校のカリキュラムに即したものであるよし。
全編カラー図版で、読んでいて楽しい。
ゆるっとしたキャラクターのイラストと、説明のためのかっちりした図版や写真の対比も面白い。
プレートの移動の模式図や雲形十種の図はとても分かりやすく、現役で地学の勉強をしている高校生さんたちにもきっと有用だろう。
概ね内容はよくわかった。
とても良い本だと思うけれど、こちらの知識不足のせいだろうが、わかりにくいと感じたところもある。
p86の地層についての解説部分のところなどだ。
地層に見られる模様とあり、斜交葉理と級化成層、漣痕、ソールマークが取り上げられる。
斜交葉理と漣痕は水平面の模様だと思うけれど、級化成層は断面のことらしい。
そして、ソールマークは写真になっているのだが、残念ながら解説文を読んでも写真のどの部分がその特徴的な部分かがわかりにくい。
斜交葉理と級化成層はモデル図になっているのだから、写真の中に書き込みがあってもよいのでは?
あるいはモデル図に書き起こした方がわかりやすい?
ここに関しては、ちょっと他の本で調べてみないとな、と思った。
Posted by ブクログ
本の帯に「文系のための地学の本」とあったのが、納得の内容。
ブラタモリで、宮沢賢治の会を見ていたので、タイトルに惹かれて読んでみた。
中身は、高校地学の基礎。
1時限 宇宙のしくみ
2時限 地球のしくみ
3時限 岩石と鉱物
4時限 地球の歴史
5時限 大気と海洋
地学は嫌いじゃない(いや、むしろ好き)ので、面白かったし、懐かしい!と、ワクワクしながら読んだ。
宇宙のしくみで、しみじみ思うのは。。。
なーんにもない無のところから、火の玉宇宙が生まれて、ものの3分で素粒子が生まれて、ヘリウムと水素の原子核ができあがる。
あまりに壮大すぎて驚く世界。
それがなかったら、地球も生まれないし、岩石もないし、生物もないし、大気もないし。。。と考えると、その始まりって、本当にすごいなーと、思っているところ。
Posted by ブクログ
ど文系なので分かりやすかった。ビッグバンから人の進化天気まで。
ただど文系なので「雨ニモマケズ」に引っかかってしまう。
橋本治の古典の解説書を読んだあとだったので漢字とカタカナで書かれたかの詩の意味を考えてしまう。
漢文由来のカタカナは公式文書とか、何か文に重みや重要な意味を込めたい時に使われる。平仮名はもっとプライベートで軽い
的なことが書かれていたので、そういう意味合いで詩を読み返してみるとなんだか噛み締めるように書かれたもののように思えてきて、思いの痛切さが襲いかかってくる。
平仮名だったらそういう語感覚にはならないなぁと。
思わぬとこで思わぬ発見。
因みにこの本読んだあと最寄りの自然史博物館に行き復習してみました。地学の扉が少し開きました。