【感想・ネタバレ】クォンタムデビルサーガ アバタールチューナーIVのレビュー

あらすじ

神に挑む――ジャンクヤードの消滅に巻き込まれたのち、黄色い空に黒い太陽が昇る世界に再生したサーフ。そこにはセラの話していた〈楽園〉とは程遠い、荒廃した大地が広がっていた。エンブリオンのメンバーの行方もわからぬまま困惑するサーフは、突如アートマに変じた戦闘部隊の襲撃を受ける。彼らはサーフを、〈協会〉によって開発された戦闘用バイオメカニック〈ASURA-01〉と呼ぶが……新たな神話を描く第4巻。

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荒廃した世界で

一部ご紹介します。
・「人間であるあなたは、生きる意味を理解しているのか。
あるいは、『生命』が、『生きる』ということがどういうことか理解しているのか」
・「よりよい選択なんぞくそくらえだ。俺たちが人間でないだと?そんなことを勝手に決められてたまるか。
俺たちは生きたいんだ、それのどこがいけない。俺たちだって必死にここで生きようとしてる、それを人間以下の家畜扱いされて、黙ってなどいられるか」
・「夢の中では、俺も動けない。声も上げられない。仲間が死んでいくのを、なすすべもなく見ているしかない。
それは恐ろしいし、つらく悲しい。
 しかし、ただの夢だ。過ぎ去ったことだ。夢におびえるより、今はやるべきことをやらねばならない。
それが喪った仲間たちへの鎮魂であり、償いであると俺は思う」
「大切なのは過去ではなく,今だ」
「亡くしたものがあるのなら、そのことを悔やむのではなく、そのために何ができるかを考えろ。
人に訊くのではなく、自分の頭で。
でなければいつまでも、夢はお前から離れない。恐怖とともに」
・「みんな死ねばいい。僕を作った奴らだけじゃない、僕を笑ったやつ、僕に触ろうとする奴、僕を見る奴、みんな死んでしまえ。
キュヴィエ症候群、結構じゃないか。世界中の人間が粉々になればいい。
そうすれば僕はやっと本当の自由を手に入れられる。
操るのも、操られるのも、もうたくさんだ。
僕は自由になる、誰もいなくなった地球で、唯一の完全な生命体となる。
そうすればきっと、もう誰も僕を見ない。
この体内に刻まれた、ツクリモノの印の意味を知る者もいない。
全部、全部きれいになって、僕はようやく息がつける。本当の自分に、人間になれる」
「何故だ、どうして僕ではない?どうして僕ではないんだ?
僕には誰もいない、何故だ?
誰かがそばにいてくれたら、たとえ人形でもほんとうに僕を見てくれる人間がいたなら。
そうすればその一人のためだけにでも。僕は世界を憎まずに済んだのに」
・「言ったはずだな。お前にサーフは殺せない、と」
「結局お前は最後まで人形に過ぎなかった。そのことだけを知って消え失せろ」
「俺は一幾じゃない。俺の名は『ヒート』だ」

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2022年09月30日

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