【感想・ネタバレ】種の起原 下のレビュー

あらすじ

自然淘汰と適者生存の事実を科学的に実証して進化論を確立し、自然科学の分野においてはもちろん、社会観・文化観など物の見かた全般に決定的な影響を及ぼした著作として、この『種の起原』の名を知らぬ人はないであろう。底本には一八五九年の初版を用い、最終版たる第六版までの各版の異同をくわしく記した決定版である。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

上巻に引きつづき彼の難解で冗長な文章に付き合わされるはめになるのだが、要するに「昔の動物より今の動物が高等であると私は考え、それは生存競争に勝ってきたからだ。」「進化というのは、目的ではなく偶然である。かつ、爆発的に増える。」「退化は、その器官を使わなくなったからで、これも適応進化である。」

勘違いしないでいただきたいのは、進化は目的によるものではない。キリンの首が長いのは、高いところの草を食べるためではなく、たまたまである。爆発的に増え、環境に合うものだけが生き延びた。これが適応進化である。ただ結果的に見れば、「環境の目的に沿うように進化しているように見える。」ので、アリストテレスまではそう考えていたのだ。しかしダーウィンはこれは違うのだということを、考古学的に証明したということである。

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2012年08月18日

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