【感想・ネタバレ】孤狼の血のレビュー

あらすじ

常識外れのマル暴刑事と極道の、プライドを賭けた戦い。作家、マスコミほか多くの賞賛を集めた、圧巻の警察小説。

昭和63年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上のもとで、暴力団系列の金融会社社員が失踪した事件の捜査を担当することになった。飢えた狼のごとく強引に違法行為を繰り返す大上のやり方に戸惑いながらも、日岡は仁義なき極道の男たちに挑んでいく。やがて失踪事件をきっかけに暴力団同士の抗争が勃発。衝突を食い止めるため、大上が思いも寄らない大胆な秘策を打ち出すが……。正義とは何か、信じられるのは誰か。日岡は本当の試練に立ち向かっていく――。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

とにかく読み進める手が止まらなくて、読み終わるのが惜しい作品だった。警察内部に居た経験がないとここまで詳細な描写は書けないだろうと他の作品を読んで感じていたが、今回は警察だけでなく暴力団についても絡んでいて、作者の巧みな表現が読者の想像力を掻き立て、没入感を生み出しているのだと思った。
大上の周りを惹き込むオーラや意志を部下の日岡が継承している姿をエピローグで知れた時は胸にくるものがあった。

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2025年02月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

中学生の時、朝読書の時間で読みました。
葬式のシーン。シルクハットを置くシーンで
静かに涙を流しました。今も忘れられません。

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2025年09月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白い。
評価が高いのでずっと読みたいと思いながら、ヤクザ物ということで後回しになっていた作品。納得の面白さ。
終盤の怒涛の展開は一気読みだし、ガミさん大好きになっちゃう。もちろん日岡も。
ガミさんがどういうやりとりをして殺されちゃったのか、とか詳しく知りたくなるけど、日岡視点ですもんね。詳細にそこを書かないからより良く思えるのかもしれない。謎があった方が魅力的など。
葬儀に来たカツさんのやりとりが良い。
女性作家がこれを書いたというのは驚くのだけど、暴力描写や性描写があまりないのはやはり女性だからなのかとも思いました。
次作読みたいけど、日岡は大上を越えられるのか? そこも読み所なのでしょうか。
☆4.5

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2025年08月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ベテランの大上の違法行為の数々にはじめこそ驚いて、ひどすぎる悪徳警官だと嫌悪感を抱いた。人となりを知るにつれて、その印象も徐々に和らいでいった。大上に助けられた人がたくさんいることがわかってくるからだ。
暴力団と真っ向から対立するのではなく、社会に迷惑をかけたり事件を起こした場合に取り締まるというやり方は、正義とは言えないかもしれないが、この時代にはそれが正しかったのかもしれないし、こういう人が一人はいないといけないのではないかと思ってしまうくらい、説得力があった。
堅気に迷惑をかけず、何よりも看板が大事で擬似家族を築いているヤクザの世界は、犯罪においても筋を通すだけまだ納得できるものがある。終盤に向けて読者をそういう気持ちに導いて、日岡と同じように大上のやり方に染まっていくのを感じた。
日岡が優秀すぎることや、日誌を怪しいとは思っていたが、塗りつぶした箇所の意味が最後にわかってなるほど!と思った。削除しすぎではないか?と訝しく思っていたから。
年月をかけてガミさんのように仕事をしている日岡に胸が熱くなる。登場人物が多くて把握するのが大変だったが、面白い小説だった。

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2025年02月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

任侠ものはあまり好みではないせいでちょっと積読してたけど、柚月さんの『盤上の向日葵』おもしろかったし、ここでの評価も高いしと思って読んだら納得のおもしろさ。

警察側の暴力団係もヤクザの世界も漢の世界、という感じで女は入れないなーと感じだけど女性作家さんが書いてるからこれでもソフトなんだろうなあ…凄惨な暴力描写がなかったから読み易かったありがたい。

エピローグの日岡くんの成長が大変よかった。大上さんの意志を継ぐ者。
続編も是非読みたい。

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2025年01月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

すごい本だった…ヤクザこっわ
虎狼の血って、「意志が受け継がれる血」ってことか〜。日岡さん、意志を継いで大上さんっぽくなってたの良かったな。
人物関係追うのが大変だった。大上さん割とあっさり死んでしまったし衝撃だった

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2024年11月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

(ネタバレなので詠まないように)主人公は警察監査室の犬として県警でヤクザと癒着していると思われる悪党刑事の決定的な証拠をつかむべくバディ(昭和63年当時は言わない)を組み捜査に当たるのだが、ヤクザからシノギを取りそれを資金にマッチポンプ的な摘発を行い、警察内部の闇をつきつけ悪党を貫いた刑事を否定できず自分も悪党に向かう

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2025年11月21日

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