『四代目・大和辰之』(新書館)で主人公・大和辰之を陵辱する悪役として登場したヤクザ・櫓木卯一の、若かりし頃を描いたスピンオフ作品。この櫓木卯一という男ですが、本当に頭がおかしいんです……!(褒め言葉)目の前で愛人が死んでもケロッとしているし、目的のためなら他人を傷つけることも厭わない。ひどく頭が切れるのに、人の感情にはとことん鈍感。そんなアンバランスな魂を、しなやかで美しい体に宿した猛獣のような男が主人公なんですから、面白くないはずがありません。
櫓木が『四代目』で強い執着を見せていた、辰之の父親・明虎との関係を中心に、ヤクザ同士の利害関係、愛憎や嫉妬など、さまざまな打算や感情が絡み合うドラマチックな展開。そして、本当に生きているかのような複雑なキャラクター描写。全てが素晴らしすぎて、どこから本作の魅力を語り始めたらいいのかわからなくなるほど。
櫓木と明虎の破滅的な恋路に萌えるもよし、明虎の側近・浅生田の不憫な忠犬ぶりに悶えるもよし、ヤクザのおじさんたちのドロドロしたクソデカ感情に震えるもよし。何度読み返しても、そのたびに新しい萌えが見つかってしまうモンスター作品です。
刹那を生きる青年・櫓木が、これからどのような道筋をたどって「娘を溺愛するヤクザ・櫓木」になっていくのか。過去の物語とクロスオーバーするかたちで語られる、現在の櫓木と娘・麗華、そして居候の当たり屋“ハチ”とのストーリーも気になります!!
感情タグBEST3
松見さんのチクピとロシア人との怪しげな会話が今回の一番の動揺ポイントでした…
いよいよ事が大きく動き出します。相変わらず感性がトんでる2人と振り回される皆さんと。人間やるのって大変だなー。
今回、卯一が大変な目に遭っているのですが、なんて言うか…へき開面じゃ無いからノーダメージじゃないかな...続きを読むー?と、のほほんと鑑賞させて頂きました。
匿名 2022年11月11日
いい作品なんだけど、個人的にはロギさんが受けなのがなぁ・・・。
スピンオフ作品の大和辰之を陵辱しているほうのロギさんが好きです!笑
途中で〜辛くなる。
匿名 2022年10月01日
さて、4巻!
いつも表紙を見る度に〜松見さん乳首のピアスが気になりますwww
そんな松見さんの狙いがやっとここで明かされた。そして、明虎とは異母兄弟ってことも。
元々は、松見さんと明虎の兄弟喧嘩なんだけど、会長の態度とか見ると、、、
松見さんも可哀想だな。と、思う節もあるかなぁ・...続きを読む・・
4巻は、内容がハードだわ。
それぞれの、心の本音の部分が大爆発で、ぐっちゃぐちゃ。
剥き出しで、ぶつかり合ってる。
しかし、辰之が誘拐された事により、明虎、卯一、麻巳、浅生田。
この4人の気持ちに整理がつきましたね。
この巻は、読んでいて1番〜痛いし辛いわ。
物語が架橋を迎えてます。がんがん読み進めちゃえるので体感1分位で読了しました。どうなるのかな。浅生田はいいやつに戻りました。ヨカッタ。あねさんは強そうです。辰之はどんな場面でもかわいいです。
「この世には自分の人生を誰かの脇役で終わらせたい人間だっている」という松見さんの言葉が印象的でした。
自分が主役になれないことをちゃんとわかってる。
これだけ我が強いキャラたちが周りにいるから、主役に躍り出るのも至難の業だ。
ストーリーには毎回グイグイ引き込まれるのですが、なんといってもベリ子先生の絵がスゴイ。
今巻の表紙すごくないですか?おじさんの裸体一点ですよ。おまけページに表紙撮影してるコミカルな漫画が描かれてるのですが、シリアス展開なのに、これぶっ込んでくるかー!という感じ。脱帽。
松見の人生なかなかすごそう...続きを読むだし、麻巳さんの我慢を思うと涙出た巻でした。
次が最終巻とのことなので、早く読みたいです!
BLとしてはやや逸脱を感じるけど、ストーリーとしては面白い。色んな嫉妬が入り乱れた世界観。
ここから息子の代の話にどう繋がっていくのか気になりすぎる。
なんだか、本当に。読んでいて救いがないなぁ~と。卯一はいつでも台風の目で、影虎も同じような人間だから反発するのかなと思ったりします。どちらにしても周りは巻き込まれるよねー。でもそういう人間が魅力的なんだよなー仕方ないよなー