【感想・ネタバレ】俺は、中小企業のおやじのレビュー

あらすじ

2008年12月に社長兼任を発表し、注目を集めたスズキ会長による初の書き下ろし。数々の苦境を乗り越え、世界自動車不況に敢然と立ち向かう。徹底して現場にこだわる強いリーダーシップで、社長就任時に売上高3232億円だったスズキを3兆円企業にまで育て上げた。
小さなクルマづくり、インドやハンガリーでの現地生産、GMとの提携など、同社の躍進を支えてきたユニークなエピソードが満載。巻末には“オサム語録”を収録。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

さすが鈴木修!って思わせる一冊。
彼のことを全然知らなかったけど,スズキという小さな会社を30代以上の規模にしただけのことはある!

本田宗一郎とはまったく異なる経営方針で対比してみても面白いな。
活躍した年代が鈴木氏の方が僕の世代に近いので親近感があるな。

官僚に対して前向きなコメントが多いのが印象的。

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2013年07月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自動車メーカのスズキの社長の鈴木さん。
言っていることも、書いていることも、それなりに納得できます。
大企業病にならないための工夫が必要であることがわかります。

親族で社長を引き継ぐことの問題と、ずっと社長をやり続けることの2つの問題の間で揺れているかもしれません。
これから10年のスズキをどうしたらいいか、うまくいくといいですね。

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2011年09月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

[読んだ理由]==================
この超個性的な人の半生には、やはり興味がある。


[読んだ後の感想]==============
妥協しない、躊躇しない、奢らない、と言った著者の性格がわかるエピソードが、本人目線で紹介されていく。冷静に見ると古くて昭和な感じの考え方のはずなんだけど、読んでてもあまり古臭さを感じさせない。成功する原理原則はやっぱ時代によってコロコロ変わるもんじゃないんだな、と思った。本田宗一郎とかとは違って、著者は文系なので、技術的な読みが鋭いとかは無い。ニーズの見抜き方、人の心の動かし方、トップダウンの迅速な行動力の大切さ、とかの話が主。難しい話は殆ど無いのですぐ読める。


[読書録]======================


あるときはレジャーに、あるときは通勤に、またあるときは買い物に使える、あると便利な車。それがアルトです。

バランスシートを読めなくても、商業簿記を勉強しなくても、2つのポケットがあれば用は足りる。例えば今日仕入れてきたものが10万円なら、売上が10万円になるまでは「右のポケット」だけにお金を入れてしまっておく。売上が10万円を超えたら始めて、超えた文のお金を「左のポケット」に入れるようにする。

ウチのような企業は「ゆっくりと10年単位で元が取れればいい」といった悠長な事は言っていられません。工場も機械も、あるいは新車を作るとkの金型も全て3年くらいで投資を回収できるという判断がなければ、そもそも投資しません。逆に「3年償却の原則」があるから、見通しの曖昧な投資はしないという規律も働いているのでしょう。

自動車の部品点数は2万点。1部品辺り1円50銭のコストダウンが出来れば利益は倍増する。一つ一つのコストダウンの幅は小さくても、それが積み上がれば大きな収益力の格差が生まれる。これが自動車産業の現実。

「ボトムアップはコストアップ。トップダウンはコストダウン」

インドは意外にナショナリズムが強くない。どこの国の車でも、お買い得なら、こだわりなく購入する傾向がある。

日本人がインド人にかなわないことの筆頭は、語学の習得能力。インド人は英語やヒンドゥー語などの多言語が入り乱れる環境で育っているので、外国語の習得を苦にしない。

「スズキにもセダンがある。セダンもあるけどワゴンもある。だからワゴンあーる」

スズキの売上高3兆円は実は「取扱高」であって、実際に生み出した付加価値は、ガラスやタイヤ、バッテリーなどの完全部品を除いた3000億~5000億円程度なのです。であれば、決して大企業とはいえないのではないでしょうか。

たとえ小さな規模でも、強い個性や特色を備えた商品で、極めて高い市場シェアを持つ企業こそが大企業であるといえると思います。

「私の年齢は7掛けで見て頂きたい」今の平均寿命は70歳超。ならば年齢も7掛けで考えるべきではないか。70歳といっても7掛けすれば49歳。

「できない理由を聞く暇はない。どうすればできるかを言ってくれ」まずは自分で、どうしたら良いのか、どうすればできるのかを考えて欲しい。ヤル気が重要だ。

「小・少・軽・短・美」製品や部品はもちろん設備まですべてを含め、如何に小さく、少なく、軽く、短く、美しくするかが、コスト削減と、出来上がったクルマの燃費向上となる。

「率」は実態を覆い隠す。「個数」と「金額」で判断せよ。

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2012年07月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

日本では軽自動車が運転しやすいと、特に最近はそう思います。私自身は、これまでは結構大きめの車でしたが。鈴木修「俺は、中小企業のおやじ」、2009.2発行。「アルト」、息が長いですね! あるときはレジャーに、あるときは通勤に、またある時は買い物に。あると便利なクルマ、それがアルトです」(^-^)。 1979年5月、47万円の価格で登場。でも、小型車もいいけど、歩くのが一番ですね(^-^)

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2021年10月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

[全体]
・鈴木修氏とスズキ自動車の成り立ちや成功話
・アルトの成功話
・インドでの成功話
・北米への進出とGEとの関わり
・大企業といえなくないスズキがまだまだ中小企業であると本人は感じている

[感想]
単なる氏の成功秘話等的な側面もあるが、ビジネス生活に通じる言葉や話題なども多く面白かった。
自分が一番印象に残った言葉は
「出来ない理由を探している時間があったら。できる理由を探せ」
です。
若いころから現場主義で現場を見て回り社長や会長となってもその姿勢を貫き通しスズキを牽引した功績は大きいと思いました。
現場主義からくる試してみるという精神も自分は好きです。

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2016年11月29日

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