【感想・ネタバレ】池上彰の講義の時間 高校生からわかる「資本論」のレビュー

あらすじ

世界的大不況の中、今あらためて注目されているマルクスの「資本論」。この難解な書を、ジャーナリスト池上彰が、高校生を前に実際に講義で解説した、わかる『資本論』の決定版! 派遣切り、就職氷河期……。資本主義は人間を幸福にするのか? 池上彰が高校生との14時間の集中講義で、「資本論」とは何か、を解き明かす。池上さんだから納得!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

【以下はメモ】
・マルクスの考え方だと、資本主義が発展すればするほど、労働条件が悪くなり、労働者の不満が爆発する(革命が起きる)、と言う流れだった。
・戦前に戦争反対を唱えていたマルクス主義の学者が戦後復帰し再評価される。そのため、官僚や日本の指導者にはマルクス経済学を修めた人が多かった。
・ロシア革命は、マルクスが想定した革命ではなかった。
・革命後に一番になされるべきは、民主主義の獲得。
・人間の労働が富の源泉
・資本家は人的資本を活用し、資本を増大させる
・団結した労働者が革命を起こす
・資本性生産様式:
資本家が工場を作り
労働者を雇い、大勢の人を働かせ商品を作り出し
それを売ってお金を得て
そのお金でまた工場を拡大したりして
経済を発展させていく
お金がお金を増やす。
・資本主義社会では、全てが商品になっている(分業・交換)
・商品は欲望を満たすものである
・商品には、使用価値と交換価値があり、量的比率で表される。
・Aがx個 = Bがy個 = Cがz個
・全てイコールで繋げられるのであれば、共通点があるはずだ。
・「人間の労働」が共通点
・労働の量によって価値が決まる。マルクスは労働価値説。
・価値 = 時間 x 単純労働量 or 複雑労働量
・貨幣の誕生。Aがx個 = Bがy個 = Cがz個 = 金a量
・商品ーお金ー商品。W-G-W
・貨幣の3つの機能。価値尺度・保存・支払い
・G-W-Gをやる人が出てくる。お金でお金を増やそうとする。G-W-G'
・お金を使ってお金を増やそうとするとき、その人は貨幣保持者ではなく、資本家となる。
・自分で労働を商品に転嫁させ、売ることのできる人以外が、労働市場に現れる
・労働力の価値 = 労働力の再生産の価値
・労働力の価値以上の価値を生み出す = 余剰価値 = 搾取されている。
・不変資本と可変資本。労働力は、その価値以上の価値を生み出すので、可変資本。
・余剰労働がないと、社会が豊かにならない
・資本制生産は、余剰価値の生産と余剰労働の吸収
・絶対的余剰価値(労働時間伸ばす)と相対的余剰価値(生産性を上げる)
・マルクスは、商品を分析することから初めて、等価交換のはずなのに、資本が増えている謎を解いた。
・協業した方が、人間の生産性は上がる。社会的動物だからである。
・機械の導入(力仕事の代替)によって、年齢と性別に関係なく労働力を確保できるようになった
・質は、量が限界に達した際に、さらにアウトプットを増やそうとする取り組みの中で生まれる。
・機械によって仕事を奪われると、労働力はその使用価値と交換価値の両方を失う(分業してるので)
・唯物史観:存在が意識を規定する。環境が意識を規定する。上部構造(思想・法律)・下部構造(経済)

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2020年01月04日

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