あらすじ
救命士になったばかりの花巻みこと。
彼は「能力」があることに気づく。
手を重ねた人の「死の運命」が視える。
自分の大切な人の「死の運命」まで……
最愛の義姉・沙羅。
彼女の命はあと365日。
これは「死」の運命が視える救命士の
祈るような愛の物語。
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なかなか切なくて深い物語ですね。
救急隊員とその義理の姉の禁断の恋に、死生観や死の予知というファンタジー感を織り交ぜてある。
タイトルの4分間に込められた意味が作中で語られるシーンも重く切ない。
登場する4人の兄弟の人間関係がとても素敵だし、盲目の犬のシロの存在も物語に深みを増す。
どんな物語になって行くのか気になる。だけど先を読むのが辛そう。そんな物語です。
切ないストーリー
主人公の特殊能力、持ってはいても、あまり役には立たないようで、ただ見守るしかない、というのは辛いし、切ないです。
父1人子1人のところに再婚し、実父は亡くなったものの、義理の兄弟ができましたので、かなり嬉しかったのでしょう。
画家でもあるお姉さん、義理とはいえ、姉弟でも、どうやらいつしか愛し合っていたようなので……全3巻ですし、一気買いしたくもなります。
作画はちょっと固いんですが、内容はかなり良いです。
切ない
特殊な能力を持った救命士の男性が主人公のお話。
主人公の花巻みことは救命士の仕事をしている。
日々命の危機にある人と向き合っている彼にはある特殊能力がある。
それは手を重ねた人の死が見えるという能力だ。
ただそれが見えるからといってもどうこうできるものではなくただ自分に割り当てられた仕事をするしかない。
そんなみことの家庭環境は少し複雑だ。
父子ふたりきりだった花巻家に母と3人の兄弟が出来たのはみことが9歳のとき。
再婚後すぐに父は亡くなり、現在母はフリーカメラマンをしているので不在がちで、警備員の兄の廉(れん)と高校生の弟の藍(あい)、そして画家をしている姉の沙羅(さら)という血のつながりはないが仲のいい兄弟と暮らしている。
みことには沙羅が1年後に死ぬビジョンが見えていてそれに苦しんでいる。
どうすることもできないからである。
それでも父の死をきっかけに今の仕事についたみことは人を救う仕事を今日も続けるのだった。
独特のタッチの絵柄と切ないストーリーが読みごたえがあった。
特殊な能力というのにあこがれたことがあるがこういうのはとても辛いだろうなぁ。