あらすじ
大国ブラーゼンで人質としての日々を過ごす小国の王女ティアリス。
身分の低い母を持つ彼女は、祖国でもブラーゼンでも冷遇されていた。
だがある日、ブラーゼンの第四王子セヴィオスに出会う。
似た境遇の二人は惹かれあい、愛しあうようになるのだが、
セヴィオスの愛はやがて排他的な狂愛に変わっていく。
彼の異常な愛に気づかず、王となった彼のために身を引こうとするティアリスは、
静かに微笑む彼に強引に組み敷かれ、何度も欲望を注がれて……。
一途で歪な聖なる王×薄幸の王女、常軌を逸した献身愛!
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善と悪を考えさせられる作品
個人的に大好きな作品になりました。
何が善で何が悪か。。。深く考えさせられる物語。
結局は誰の主観かって事なんですよね。ヒーローとヒロインの幸せの為には全てが正しかったと思います。
ヒロインとヒーローが出会わなければきっと2人とも生きていなかったんじゃないかなぁ。ヒーローがいたからヒロインは救われ幸せになれた。逆にヒロインが居たからヒーローは感情を手に入れ成長し、ヒロインを守る為に強くなった。それが歪んだ執着と愛情からだとしても。
凄く仄暗く狂気を感じる作品でしたが凄く面白かったです。読み終わった後、モヤモヤ感も無く私的にはスッキリした最後でした。