あらすじ
デントン署を去らざるを得ない状況に追い込まれたフロスト警部だが、刻一刻と期日が迫るなか、厄介な事件の数々は一向に解決の兆しを見せない。少女の強姦殺人、スーパーマーケットへの脅迫、別の少女の行方不明……。根性なしのマレット署長といけ好かないスキナー主任警部の助力は望むべくもない。フロストはガタのきた身体に鞭打ち、ない知恵を無理やり絞り、わずかな部下を率いながら、睡眠時間を削って捜査に当たる。法律をねじ曲げ、犯人との大立ち回りまで演じる、破れかぶれの警部の行く手に待つものは? 超人気警察小説シリーズ最終作。/解説=小山正
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Posted by ブクログ
フロスト警部シリーズの最終巻.「完結」というわけではないが,作者のウィングフィールドが10年前に亡くなってしまっているので,本当に最終巻.いや,自分の先が長くないことは分かってたはずなので,「完結」を意識して書いたかもしれないけどね.
フロストは相変わらず下品で行き当たりばったりで運頼みなんだけど,上下巻構成となった第4弾の「夜のフロスト」あたりから徐々に作品に枯れた雰囲気も漂いはじめ(十分下品なんだが),同僚からも忌み嫌われていたはずが,いつの間にか人気者になってしまい,まあ,この辺が完結の潮時だったのかもしれない.読んでいて先が見えてしまうこともしばしばだし.とはいえ,本書も面白い.面白いのは,訳者の芹澤恵さんの功績も大きいように思う.
Posted by ブクログ
(上巻より)
そんな中でも、
若い女性警官を気遣ったりその警官が気丈にも頑張ったり、
女性検視官との約束をぶっちぎってそれを許してもらったりと忙しい。
最後のどんでん返しは、
人の死がからんでいるのでちょっと酷い。
でもウィスキーをくすねたのが見つかった時の署長への返しは見事。
本当にフロスト警部の活躍がもう見られないとは、残念。
Posted by ブクログ
フロストシリーズ 最終作。
日本の作品のように 主人公の心の中を描く部分が少なくストーリーを追いかける展開なので、最近は洋書の方が気軽に楽しめるようになった。
そのきっかけがこのシリーズのように思う。
が、このシリーズもこれが最後になり、寂しい気がする。
あとがきに書いてあったのだが、この作者がなくなり、他人がシリーズを引き継ぎ出版されたようだが、日本ではまだ翻訳販売されていないようである。
本書のあらすじは、少女強姦、殺害、スーパーマーケット脅迫など今回も様々で相変わらずフロストが忙しすぎる展開。
今回、新しい上司が現れ、マレットと共にフロストを他の警察署に移動させる企てを施していく。
この新しい上司の必用なまでの嫌がらせをフロスト得意の受け流し、ブラックジョークなどで返すのだが、なかなかうまくいかないし同僚の新人婦人警官もこの上司にイジメられるのだが、フロストが一生懸命かばってやる姿も今までにないフロストの良さを引き出している。
事件そのものも、なかなかの展開でさながら推理小説を思わせるような感じで奥深い。
重ね重ねこれで終わりかと思うと、もっともっと読みたいと思わせられる。
Posted by ブクログ
おもしろかった。
が、テレビ版、観たい、は撤回。
事件の内容がグロすぎて、これをビジュアルや音付きでみる勇気はない。
いやあ、今回も事件重なりまくりだったなあ。
しっかし、あのザ・最低上司、まさか殺されてしまうとは・・・・。つーか、この展開フロスト警部の転属をやめさせるためにほかに方法思いつかなかったとか??
あーでも、確かに、お気の毒に、とは思うけど、かわいそうに、とは思えないなあ。
学校行って担任教師でてきた時点であー、絶対こいつだーっとは思った。
デキル刑事ならそう思うかなあっと。
フロスト警部って、結果的に解決してるけど、実のところそれほど優秀ってわけでもない、のか?
法律スレスレどころか、法律犯しまくりだ~。
犯罪者を憎む気持ちはどびっきりなんだよなあ。
芋青年がまたなにかやらかすかと思ったけれど
まあまあなんとかなってよかった。