【感想・ネタバレ】まんが人物伝 武田信玄と上杉謙信のレビュー

あらすじ

少年時代より、戦の才能にあふれていた武田信玄と、同じ戦国の世に生まれ幼い頃から「義」を重んじた上杉謙信。「甲斐の虎」と「越後の龍」としてライバルとなる二人が、今も語り継がれる名勝負・川中島の戦いの舞台に立つ! その勝負の結末とは──!?

■『武田信玄と上杉謙信』監修 山本博文先生のポイント紹介
数多くの戦国大名の中で、ひときわ輝きを放つのが、甲斐(山梨県)の武田信玄と越後(新潟県)の上杉謙信です。信玄は信濃(長野県)に進出し、謙信は信玄に圧迫された戦国大名を援助して信濃の川中島で五度も戦います。このうち特に有名なのが第四次川中島の戦いで、乱戦の中、謙信は単騎で信玄の本陣に突入します。信玄や謙信がなぜ戦ったのかを考えながら、読んでください。

■目次
第1章 武田の跡取り
第2章 景虎の初陣
第3章 晴信の決意
第4章 初めての対決
第5章 第四次川中島の戦い

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Posted by ブクログ

ネタバレ

夏休みの息子の教養強化シリーズ。
角川のこの漫画のシリーズが絵が綺麗で現代風で読みやすい。

これまで武田信玄と上杉謙信についてあまり詳しく知らず、聞き齧った程度でしかなかった。ということで、正直なぜそこまで人気があるのかもわからなかった。
が、この本を読んで、いかに二人が魅力的な武将であるのか、また彼らのドラマがどれだけドラマティックかということが分かった気がした。
特に義の人と言われる上杉謙信の生き様には感銘を受けた。上杉謙信が人気があるのは、日本人の多くが同じように感じているからに違いない。
特に敵に塩を送るエピソードははすごいと思った。ちょっと信じがたいエピソードである。ちょっとお人好しがすぎないか?と心配になってしまう。ただ、どこまでも真っ直ぐな性格だったのだろう。
武田信玄も「人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり」という名言からして人材や人民を大切にする武将であったことがわかる。また、信玄堤などの治水事業をするなど、戦争に明け暮れるだけでなく国を治める能力も高かったらしい。
この物語のクライマックスはやはり川中島の戦い、なかでも第四次川中島の戦いだろう。拮抗した戦力で睨み合いが続き、我慢比べになるのかと思いきや、山本勘助のキツツキ戦法で戦局が大きく動く。幸か不幸か結果を知らなかったためハラハラ、ドキドキ読むことができた。山本勘助の兵法にすごい!と思ったが、謙信のほうが一枚上手だったらしい。とはいえ結局決着はつかなかったのだが。川中島の戦いに多くのファンがいるのが頷ける。

このシリーズの他のタイトルは全て1人の人物伝になっているのに、このタイトルだけはどうして2人セットなんだろう・・・と最初は不思議だった。でも今ではこの2人は切っても切れない関係というか、セットで知らないと成り立たないなと納得できた。

私も夏休み気分で歴史のことが色々学べ、楽しい時間を過ごせた。息子に感謝。

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2022年08月18日

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