【感想・ネタバレ】逆説のスタートアップ思考のレビュー

あらすじ

爆発的成長を遂げる組織、スタートアップ。起業を志す人、新事業立ち上げに携わる人が増えた昨今、そこで培われた方法論は高い価値を持ち始めた。一方Microsoftで多くのスタートアップを支援し、現在、東大産学協創推進本部で講義や起業サポートを行う馬田氏曰く「日本が健全な社会を維持するためにスタートアップが不可欠」と主張する。なぜスタートアップが必要なのか? 逆説的で反直観的な思考法が爆発的成長をもたらすのか? そして東大生がスタートアップを学んでいる理由とは? 孫泰藏氏、推薦!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

馬田氏によるスタートアップの本。教科書的な内容も多くとてもわかりやすいとともに本質的でとても面白い。スタートアップは反直感的とのくだり、バカなとなるほどとも言われるが経営、競争戦略において非常に重要なポイントをついた言葉でよき。
unsexyこそ最もsexyとも言い表される部分。

メモ
・アイデア 
不合理な方が合理的
難しい課題ほど簡単になる
本当に良いアイデアは説明しにくい
スタートアップの成功はべき乗則に従う

・今の時代の集団が間違っている信じている幻想を見抜き、それに異を唱えることが、スタートアップに必要な資質。
・あわせてwhy now?も重要。
・難しい課題の方が簡単になる理由
周囲からの支援が受けやすくなる
優秀な人材採用につながる
競合がいないマーケットに進出できる
・スタートアップのアイデアは考えだすのでなく、気付くもの。
・未来仮説。未来に生きて欠けているものを作れ。今から10-20年先に世界はどうなっていて、自分のビジネスはその世界にどう適応しているだろうか。誰も築いていない、価値ある企業とはどんな企業だろうか。
・独占のための戦略 ピーターディール
小さな市場を選ぶ
少数の特定顧客が集中していること
ライバルがほとんどいないこと
顧客に刺さり続ける仕組みがあること
スケールのために必要な限界費用が安いこと
・スタートアップの成功要因の80%は市場の選択によるという分析もある。
・長期独占に必要な要素 ピーターティール
専売的な技術
ネットワーク効果
規模の経済
ブランド
・まず独占し、徐々に広げること。
・先行者利益より、終盤を制すること。
・独自の価値を独自のやり方で作るという二つの条件を同時に満たすことが重要

・あえてスケールしないことをすることで、創業者は自分たちの会社、そのすべての業務のエキスパートになれる。
・週次成長率は5%以上を設定する
・成長率を軸に置くことで、方向性が定まってくる他、新しいアイデアにつながることも。
・バーベル戦略。極端に保守的な投資と極端に陶器製の高い投資を組み合わせ中くらいのリスクは一切取らないと言うもの。
・アンチフラジャイル。変化によってダメージを受けるんじゃなく大きな利益を得るもの。
・検証の速度と回数はコントロールできる。

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2020年07月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

いろいろなエピソードを含ませながら説明されていて、なるほどと思う。著者はいろいろな本をよく読んでいる。
最後の「すでに不合理なアイデアや賛成する人がほとんどいない大切な真実に気付いているのであれば、本書を捨てて、今すぐ製品を作り始めてください。・・・」との語りかけは、すべてを物語り、著者のスタートアップを支援したいと思う真摯な姿勢が垣間見られる。

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2021年07月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

スタートアップに必要な一見「逆説的」な思考法を「アイデア」「戦略」「プロダクト」「運」に分け解説した本。

以下所感。
・機械によって仕事が奪われる社会においては、起業という創造的な仕事の市場価値高まる。

「アイデア」に関して
まとめると... 一見不合理だが、真実であることで勝負せよ。

・不合理の方が合理的
・難しい課題の方が簡単
・本当に良いアイデアは、言葉にできても、理解されにくい
・技術が先にある。技術で解決できる「問い」に気づくことが大事。
・VCは、ホームラン狙い。つまり、スタートアップはホームラン狙いのビジネスの方が投資を受けやすい。
・「Why」と「Why now」
・起業家に重要なのは、粘り強く臨機応変であること。

「戦略」に関して
まとめると... 小さな市場で独占し質を高めスケールせよ。
・スタートアップが狙うべきは、競争ではなく、「独占」
・小さい市場かつ今後成長する市場を狙う
・「競争は負け犬のためのもの」
・戦略の本質は「何をしないか」を決めること
・戦略は顧客とのやり取りの中で生まれることがある
・人間の仕事は、新しいものを生み出すこと

「プロダクト」に関して
まとめると... 顧客のニーズにすくい上げよ。
・良い製品を作ることに集中する
・Make something people want
・製品の最も大きなリスクは、顧客のニーズがあるかどうか。大きなリスクから検証して潰していく。
・顧客も自分が欲しいものをわかっていない。
・顧客の声の裏に潜む、本当のニーズを汲み取ること。
・はじめは、小さく始める。あえてスケールしないことをすることで、創業者は現場に詳しくなれる。
・サポート駆動開発
・創業者がセールスする。買ってくれた10人の特性は、これからの1000人の特性と似る。

「運」に関して
まとめると... リスクのポートフォリオを管理せよ。
・起業家はリスクのポートフォリオを管理する。
・「量が質を生む」
・「創業者にしか解決できないのは、顧客に愛される製品を作り、製品をよくし続けるための組織を作ることだ。」

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2017年05月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読んで結構時間が経つけど、UXデザインの師匠に渡されて読んだ。何かの解決策にはなるとは思わないけど、元気がないときに読んだら、元気が出る系の本。事例も多い。

他の企業が嫌がって取り組まないことを仕事にするとニッチなので競合が現れにくいとか、
質は最初は低くてもいいから迅速に着手して、兎に角、短いスパンで検証を繰り返して改善するのがよいとか。

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2020年04月06日

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