あらすじ
中国の軍事冒険主義はエスカレートする。
軍艦、戦闘機の次は何が来るのか。沖縄独立後の中国の出方は?
『カエルの楽園』の予言はすでに半ば的中した、次はどうなる?
ベストセラー作家・百田尚樹と、中国人の本心を知りつくす石平が最悪の日本侵略シナリオを警告。
軍事衝突、巨額の損害賠償請求、クーデタ、虐殺・・・戦慄のシミュレーション!
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チャイナの歴史法則
一部ご紹介します。
・チャイナの歴史は、「中華帝国」と戦った異民族を取り込み、版図を拡大してきた歴史。
・チャイナの歴史を紐解けば、自国民同士の戦争でも、平和的占領はなく、例外なく虐殺が起きる。外国の民族に対しても同じことをする。
・チベットで起きた虐殺と民族浄化。ウイグルで起きた虐殺と46回の核実験と民族浄化。
・中国共産党は虐殺で中国大陸全土の権力を握った。
・チャイナ人は、日本人に対する憎悪と恨みを、学校教育やニュース報道、抗日ドラマなどで多角的に繰り返し教え込まれている。有事になれば必ず日本に対し、テロを起こす。法的根拠は「国防動員法」である。
・国防動員法とは、「中国国内(どこが中国国内かは中国共産党が規定する)」で「有事(それを判断するのは中国共産党)」が発生した場合、
18歳から60歳までのチャイナ人男性と、18歳から55歳までのチャイナ人女性は、「国防(それを決めるのは中国共産党)」に貢献することを義務付ける法律のことである。事実上の対日戦争法なのだ。
・虐殺はチャイナの伝統。日本を占領したら、感情的な暴力が解放され、一切の歯止めが無くなる。強権政治で冤罪をでっち上げて弾圧する。
・憎しみが更なる憎しみを生み、殺戮が更なる殺戮を生む。これがチャイナの歴史法則。
・もし日本が日米同盟の庇護を失い、米軍の核の傘を失ってしまえば、チャイナ軍人たちは東京や大阪に核ミサイルを撃ち込むことを決して躊躇しないだろう。なにしろ「日本に罰を与えるのは当然」と思っているし、「戦争だから客観的にも許される」と考えているからだ。
・日本人は『三国志』や『水滸伝』などで、チャイナ文化に憧れを持っているが、現在のチャイナ(中華人民共和国)は、正義や義理、公正など全くない別世界の国である。
・日本は、奈良時代に、漢字をはじめ、チャイナから様々な文化を導入した。シャットアウトしたのは、宦官と纏足(てんそく)、そして凌遅刑(りょうちけい。体の肉を一かけらずつ、ゆっくり切り続ける。期間は3~9日。それだけ時間をかけて殺害する、残忍な処刑方法)
・生存圏の確保と、中華帝国思想が、チャイナの対日侵略政策を形成している。反日感情の背後にはチャイナ人の歴史的残虐性が隠れているのである。
Posted by ブクログ
正直、私もつい最近までは、憲法第9条は平和のために必要なんだ、ということについてそれほど疑問も感じずに生きてきた、『カエルの楽園』で言う「ローラ」の立ち位置だったが、それらの考え方を形作ったものは、学校教育であったり、テレビからの情報であったりしたわけだ。しかしそれは偏った考え方であることにここ数年気づいた。
本書は、百田氏が著した『カエルの楽園』という寓話の中の出来事が、現実の日本に起こりつつある、という考えのもと、中国という国の脅威の実態と、それに対する日本の国防の必要性、そしてそれを「なぜか」阻止しようとする某新聞をはじめとするリベラル勢力たちの考え方について、熱い議論を展開している。
彼らの考え方が100%正しいとは思わないが、少なくとも国際社会の中の考え方としては至極真っ当なことを論じているように思う。そして、現在のテレビをはじめとするマスコミには、このような考え方を論じる人はあまり重用されず、一般国民はいまだに憲法第9条が平和をもたらしているという空想を持たされている。
本書では、石平氏の豊富な知識が百田氏の主張を補完し、まさに『カエルの楽園』の解説書の役割を果たしている。「回し読みでもいいから」という百田氏の熱烈な思いが伝わる本である。
百田氏は『殉愛』でやややらかした感があるが、基本、良著が多いと思う。