【感想・ネタバレ】人質の経済学のレビュー

あらすじ

◆トランプ後の世界に必読の一冊◆

「恐ろしい本。人間が、単なる商品として取引される実態を克明に描く」
解説:池上彰(ジャーナリスト・名城大学教授)

ベストセラー『イスラム国 テロリストが国家をつくる時』の著者が、
次なるテーマに選んだのは「人質ビジネス」。
交渉人、誘拐専門の警備会社、囚われた人質、難民らに取材を重ね、
「テロリズムの経済」を明らかにする!

・一番金払いが良いのはイタリア政府。
それゆえここ15年ほどの間に大量のイタリア人が誘拐されている

・助けたければ誘拐直後の48時間以内に交渉せよ

・武力による救出の3回に1回は失敗に終わり、人質または救出部隊に死者が出る

・10年前、200万ドル払えばイラクで人質は解放された。
今日ではシリアでの誘拐で1000万ドル以上支払う

・誘拐された外国人は出身国によって、助かる人質と助からない人質に分けられる

・誘拐組織は難民たちの密入国斡旋に手を拡げ、
毎週数万人をヨーロッパの海岸に運び、毎月一億ドル近い利益を上げている

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Posted by ブクログ

ネタバレ

タイトルの通り、人質に関する経済学。池上さんお墨付きだけありなかなかおもしろい。誘拐、交渉にもいろんな法則、データがあることを知れる一冊。
歴史的地理的背景も語られており、興味深い。
人質ビジネス、身代金ビジネスを分析する本

メモ
・9.11後のアメリカのマネロン対策により流れが大きく変わった。アメリカを経由できなくなったことにより、ヨーロッパで資金洗浄が行われるように。その流れでサヘル地域がとても危険な状況に。
・誘拐組織のみならず政府も人質一人あたりを値踏みし、値段づけを行なっている。

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2019年12月28日

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