あらすじ
昭和の華・當間一族…地方名家・當間家の跡取りとして厳しく育てられてきた育郎は、座敷牢に匿われる妾腹の兄・蘭蔵に父の関心のすべてを奪われていた。辛くとも気丈にふるまう育郎だったが、そのそばには、常に一人の男がいた。典彦。育郎が幼い頃から仕える年上の使用人である。典彦は、孤独な育郎を蛇のように愛でた。深い口づけを教え、性処理とうそぶきながら股を開かせ、その長い指で尻を抉った。そうして育郎に快楽の種を植え付け体をいやらしく変えていった。そして数年後、事態は一変する。當間家当主が死に、育郎が次代を継ぐ時が来て― 孤独な御曹司に植え付けられた快楽の行く先は…。
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Posted by ブクログ
昭和の初期?地方名家、當間家の閉ざされた色々。父は腹違いの兄に傾倒して自分を顧みず、母は精神を病み亡くなり、それでも気丈に生きる育郎が痛々しい。すがるものは使用人の典彦だけ……それも仕組んだのほ典彦……?重いけどこういうの好きです。
どろどろなストーリー
設定は昭和初期?雰囲気も暗くどろどろな家族設定。絵もすごく合ってる。
使用人だけど小さい時から主人を調教するなんてストーリーがすごくエロい。読んでて終始ドキドキ。
ドロドロ
舞台は戦後の昭和の日本のある地方にある名家の當間家。
その家の跡取りとして育てられていた當間育郎は幼い頃から父親の関心が自分に向いていない事、そしてその関心は座敷牢にいる腹違いの兄の蘭蔵に向いていた。
育郎の母親はよその女に生ませた子供に夫の関心が向いている事実に耐えられず心を病み、その後亡くなってしまう。
育郎は父親からも母親からも関心を向けてもらえないことに寂しさを感じていた。
そんな育郎の心の隙間に入り込んできたのは10歳ほど歳の離れた使用人の深山典彦だった。
彼は死んだ父親が當間家に仕えていた事から中学卒業後に奉公する事が決まっていたがその前から使用人として出入りしていた。
典彦は育郎が父親から顧みられず、母親が亡くなりながらも自分がいずれ家を継ぐのだからと気丈に振る舞っているのを見て彼が壊れる所が見たいという感情から幼い育郎に手を出すが一線を越えることはあえてしなかった。
その後育郎は大人になり彼の父親は死ぬが、當間家当主の座や財産を継ぐのは蘭蔵で育郎はその管理人としての当主代理という遺言に腹がたつもののどうしようもない。
座敷牢から蘭蔵が出てきたことやその世話をする男を新しく雇ったこと、そして育郎の結婚相手などが現れて彼の人生はどんどん波乱の展開を迎える。
とても重苦しいが艶のある話で目が離せない。
続きが気になる。
Posted by ブクログ
1巻2巻、一気読みしてしまいました。
大変艶めかしい表紙です。
戦後の昭和を舞台にした、使用人×御曹司のドロドロダーク&エロなストーリー。
地方名家の跡取り息子だけど、両親に少しも愛されずに生きてきた育郎。そして育郎の隣に常にいて、彼を支え続けてきた使用人の典彦。
怪しいバランスの主従関係に萌え。典彦が愛情に飢えている育郎坊ちゃんに付け込んでモノにしようと画策してるように見えるのだけど、彼の真意は第3話でしかさぐることはできないのです。
過去の育郎の母親との関係を考えると、純粋な気持ちを典彦に認めるのは難しいですね。本当は愛そうとしているのか、それとも壊そうとしているのか。
今は不器用にも典彦の愛を求めている育郎ですが、今後この関係に変化があるのでしょうか?
座敷牢とか心を病んだ母親とか、尋常ではない空気感にドキドキします!
相関図がかつてないほど入り乱れて、ドロドロ。どうしてこうなったと思ってしまうほどですw
…すべては蘭蔵の存在にあるようですね。
蘭蔵は無垢でかわいいけど、周囲を惑わせ狂わせる無自覚魔性系ですね。
育郎は、母親の願っていたような當間家の立派な当主であろうと必死にあがきながらも、心の中では家などなくなればいいと憎んでいる気持ちに彼の淋しさを感じます。そんな育郎にものすごく依存されながらも當間家の存続に力を尽くそうとしている典彦。典彦は、お家のため育郎を手懐けることに、仄暗い快感を感じているとしか思えない…HENTAI性を感じますww
とにかく淫靡です。
JUNEぽいところがちょっと懐古趣味だけど、一周して今はこういうのが新鮮に受け入れられそう。
凄い世界
終始漂う重苦しい雰囲気に滅入りそうになる…
あのお兄さんと倒錯的な関係だった父親が心底嫌いなんだろうけど、その行為に心を奪われた自分が一番嫌いなのかもしれないね。