あらすじ
おおあわての白ウサギを追いかけてアリスが穴に飛びこむと、奇妙で不思議な冒険がはじまります。オックスフォードの数学者が創り出した、ユーモアに満ちたイギリス児童文学の古典。
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Posted by ブクログ
『アリス・オンパレード』第15弾。大手出版各社の文庫は、それぞれのアリスをラインナップに入れているが、岩波文庫は未収録である。これは、岩波少年文庫版。新書サイズ。挿絵は奇を衒うことなく、ジョン・テニエルを採用。訳者は、ファンタジー研究家にして翻訳者、ノートルダム聖心女子大学教授の脇明子。少年文庫への訳出だけあって、言葉の配慮が隅々まで行き届いている。さすがに「にせ海亀の身の上話」あたりは、難渋しているようだが、基本的には小学生でも理解できる語彙、表現への工夫が随所に見られる、誠実な訳といってよいだろう。