あらすじ
六浦賀将軍は、先の大戦でアメリカが勝利した改変歴史世界を舞台とする違法ゲーム「USA」を開発し、アメリカ人抵抗組織がゲリラ戦に勝利する方法を示したという。石村は心ならずも、片腕にガンアームを装着することになった槻野とともに将軍を捜索するはめに。二人は優秀だが毒舌なメカ操縦者、久地樂の助けを得て、地下ゲーム競技会へ、荒廃した流刑島へ、そして石村の過去へと旅することになるが……。
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Posted by ブクログ
さあ終わった~石村大尉と特高の槻野は所在不明の六浦賀将軍の足跡を追う。将軍は先の大戦で日独が負ける改変歴史世界を舞台とするゲーム「USA」を開発し、アメリカ人抵抗組織に協力しているのだという。石村は片腕にガンアームを装着した槻野とパイロット久地樂のメカに乗り、行く手を阻む的メカを撃破し、抵抗組織の本拠地へ向かう~下巻はほぼ一気読み・できた。だけど、結局どっちの勝ち? 華々しく終わって欲しかったなぁ
Posted by ブクログ
(上・下巻全体のレビュー・感想)
第二次世界大戦で枢軸国が勝利し、アメリカ西海岸は大日本帝国が統治し、日本合衆国(USJ)となっている世界(時代は1988年が中心)。
表紙から推察して、メカがもっと活躍するかと思って読んでいたけれど、予想に反してメカの登場シーンは少なかった(上・下巻を並べると表紙絵がつながるのは嬉しい感動。)。
設定はとっても面白いし、翻訳者さんが漢字を上手く使いこなされているお陰で、現実世界の日本ではなく”大日本帝国”が存続している感じが上手く伝わってきました。(解説を読んで、本書で必要不可欠な”電卓”は原文ではportable calculatorを縮めた"portical"という造語だっただったのか、と納得。)
ただ、ストーリー自体は期待が大きすぎたのか、ちょっと拍子抜けしたように感じました。
石村大尉がゲーム「USA」の制作・配信などにどの程度かかわっていたのかが、一読しただけではわかりにくかったです(私の理解力が足りないだけかもしれませんが…)。
エピローグで描写されている石村大尉が両親を告発した経緯が切なかった。このエピソードを知ったうえで、改めて上巻の石村大尉の初登場シーンを読むと、「石村紅功が死を考えない日はなかった。」という言葉の重みが増してきました。