【感想・ネタバレ】ナルニア国物語2 ライオンと魔女と衣装だんすのレビュー

あらすじ

戦火を逃れ、田舎に疎開してきた4人の兄弟姉妹が預けられたのは、変わり者の教授が暮らす古い屋敷。その一室に置かれた衣装だんすに潜り込むと、その奥には雪に閉ざされた異世界「ナルニア国」が広がっていた……。アスランの導きのもと、魔女の軍勢と立ち向かう4人の大冒険!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

その国は衣装だんすの奥にある。

4人きょうだいの末っ子ルーシーは、ある日衣装だんすの奥から不思議な国に迷い込む。そこは危機に瀕したナルニア国。女王を名乗る魔女は自分の支配を絶対とするために人間の子どもを殺そうと探していた。ナルニア国に入ったきょうだいは、ビーバー夫妻とともにナルニアを救うため、アスランに会いに行こうとするが、下の兄のエドマンドは女王に惑わされて1人裏切って魔女の元へ——。

これがあのナルニアか。衣装だんす、街灯、そしてターキッシュ・デライト。ずっと前から知っていて憧れていた国に初めて降り立ったような感覚。

アスランの死と復活がキリストを表しているという話もわかる。誘惑に負けて一度はきょうだいを裏切るエドマンドが決戦では自分の身を危険にさらして魔女と戦うのにもキリスト教的な意味を読み取ることができそうだ。しかし散りばめられた神話的な登場人物たちやいにしえの魔法などわくわくする要素もふんだんにある。けして説教くさいだけのお話ではないから、読み継がれてきたのである。

エドマンドの性格が歪んでいたのはひどい学校のせいらしいが、著者のネガティブな学校の思い出が反映されているのかと年表を見ながら思った。

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2023年09月30日

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