【感想・ネタバレ】女帝の名のもとに ファースト・コンタクト 上のレビュー

あらすじ

テラの航宙軍探査艦〈オーロラ〉は、植民可能な惑星を探すミッション中に異星の知的生命体と遭遇した。だがこのファースト・コンタクトは、最悪の結果に終わる。戦いと勇猛さに至上の価値を置き、これまで多くの異星種族を滅ぼしてきたクリーラは、人類を新たなる戦いの相手に選んだのだ! 銀河にその版図を広げつつあった人類と、女性のみがあらゆる分野で文明の担い手となっている異種族との壮絶な戦いを描くSF巨篇、開幕!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

異星人との接触を描いたファーストコンタクトSF。人類の探査船は、植民可能な惑星を探すミッション中に高度な文明を持つ異星種族「クリーラ」と遭遇した。クリーラは、戦いを至上の価値とし、人類を新たな獲物とみなす。圧倒的な力を持つ彼女たちに対し、人類は必死に抵抗する。

この設定だけでもワクワクが止まらなかったが、物語は予想外の展開を見せ、私を物語の世界へと引き込んでいった。

特に印象に残ったのは、白熱した戦闘シーンだ。 宇宙戦のスケール感はもちろんだが、個人的に最も心を揺さぶられたのは、地上での白兵戦だ。刀や拳による肉体的な戦闘は、SF作品でありながら、どこか人間味あふれるものとして描かれている。

物語の中で、クリーラの文化や社会構造が徐々に明らかになっていく。彼らは、女性のみが文明の担い手となっている社会を築いており、これが物語に独自の色を添えている。異なる価値観を持つ存在との接触は、単なる戦争ではなく、深い理解を求める試みでもある。異星種族との接触を通じて、自身の文化を再考させられる瞬間が多々あるのだ。

個人的には、異文化理解の重要性をこの作品から強く感じた。異星との出会いから生まれる衝突と葛藤は、これまでSFの中で何度も繰り返されてきたテーマでもある。異星との接触がもたらす衝撃は、単に戦争の結果だけではなく、新たな価値観や考え方を受け入れることの大切さを示していることを実感した。

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2024年10月20日

ある意味宇宙規模のラブコメだ!

宇宙開拓を押し進める人類がついに初めて遭遇した「異星人」クリーラは戦いを崇める女のみの生命体だった
人類を上回る科学技術を持ちながらも、「対等な戦い」を尊ぶ彼女らは人類にも戦いを挑んでくる
戦わなければ生き残れない過酷な戦争が幕をあげた・・・・・・
敵役が女で熱烈な好意を持って迫ってくるなんて、これはラブコメってやつですね(汗)
クリーラ人は皆クリーラ人固有の哲学に基づいて情熱的かつストイックに生きていてかっこいいです
文明が進みすぎた故か、もはや叶うべくもない異星種族との対等な戦いに情熱的な幻想を抱く彼女らは、本気を出せば人類など容易く全滅させることができるにも関わらず、敢えて人類の文明レベルに自らの武器の質を落としつつ、趣味として剣や手裏剣による格闘戦を地球人に挑んでくるのです
そんな彼女たちの侵略に、人類が死力を尽くして立ち向かう様がまたかっこいい
難しいことは考えずノリを楽しむべき作品

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2020年06月15日

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