【感想・ネタバレ】道路の日本史 古代駅路から高速道路へのレビュー

あらすじ

邪馬台国の頃には獣道しかなかった日本列島も、奈良時代になると幅12mの真っ直ぐな道が全国に張りめぐらされ、駅馬の制度が設けられた。中世には道路インフラは衰退したが、徳川家康は軍事優先から利便性重視に転換して整備を進める。明治以降は奥羽山脈を貫くトンネルを掘った三島通庸、名神高速道路建設を指揮したドルシュなど個性溢れる人物の手によって道路建設が成し遂げられる。エピソード満載でつづる道路の通史。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

計画道路としての古代の街道と現代の高速道路、かち歩きで点を結んでいく江戸時代の道。計画型同士はバッティングし、よって高速を作るときは道路遺跡にやたらと出くわすことになる。実は江戸時代の街道の把握は十分にできているとは言い難いそうである。うーん、頭の体力仕事であろう。

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2015年08月25日

Posted by ブクログ

国家の性格と道路網が構築されていく過程の関連が、
古代ローマの時代まで遡り考察されている。
古代の道のあり方と現代の道のあり方が類似しているということも大変興味深い。

なんといっても、鉄道が整備される近代までは「駅」という言葉が指すのは道路の要所である、というのが印象的だった。
「道の駅」のほうが「駅」としては元祖なのかもしれない。

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2015年08月21日

Posted by ブクログ

歴史の学び方って、いろいろあるんだと思いますが、道路に着目して学ぶのはかなり面白そうですね。
とくに理系の人は、こういう切り口が好きなんじゃないでしょうか。

「すべての道はローマに続く」という言葉がありますが、この言葉は、ローマ帝国が道を大切にした証でもあったんですね。

道路は、実は単調増加で発展してきたわけではなく、古代に一度、ものすごく整備され、荒れ放題の中世を経て、近代に再整備されたんですね。

いろいろと学ぶことができた、良書でした。

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2015年07月27日

Posted by ブクログ

本書は「道路」という名の人類が作り上げてきた英知の結集ともいける構造物を体系的に論じるとともに、日本人と道路との関係性をドラマタイトなものに仕上げている。
道路管理に携わった人間が読めば震えるほどの感動を覚えることは間違いない。
勿論、道路に興味が無い人が読んでも、本書に限っていえば興味深く読み進められること、太鼓判を押したい。

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2015年06月14日

Posted by ブクログ

タイトルに『日本史』とあるので、いわゆる日本史に関わる道路の編選的なものを想像していたのだけれど、本書は『日本史』よりは『道路』の方に重きがあり、『道路の成り立ち』よりは『在り方』を中心にしているため、導入部はかなり読みにくかった。しかし、あくまで『道路の在り方』が中心にあると分かれば、著者の語り口はリアルでとても面白い。この日本という国の行き先を考えるに、良い参考図書だと思う。

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2023年08月06日

Posted by ブクログ

なんでだか読んでみた本


ブラタモリの影響かな。


例幣使街道とやらを自転車で走破してみたいところです。

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2015年09月29日

Posted by ブクログ

なかなかの秀作。古代から現代に至る道路事情を諸外国の目も通してかいてある。筆者は道路技師。技師の技術的な視点もよい。

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2015年06月14日

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