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邪馬台国の頃には獣道しかなかった日本列島も、奈良時代になると幅12mの真っ直ぐな道が全国に張りめぐらされ、駅馬の制度が設けられた。中世には道路インフラは衰退したが、徳川家康は軍事優先から利便性重視に転換して整備を進める。明治以降は奥羽山脈を貫くトンネルを掘った三島通庸、名神高速道路建設を指揮したドルシュなど個性溢れる人物の手によって道路建設が成し遂げられる。エピソード満載でつづる道路の通史。
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Posted by ブクログ
国家の性格と道路網が構築されていく過程の関連が、 古代ローマの時代まで遡り考察されている。 古代の道のあり方と現代の道のあり方が類似しているということも大変興味深い。 なんといっても、鉄道が整備される近代までは「駅」という言葉が指すのは道路の要所である、というのが印象的だった。 「道の駅」のほうが...続きを読む「駅」としては元祖なのかもしれない。
歴史の学び方って、いろいろあるんだと思いますが、道路に着目して学ぶのはかなり面白そうですね。 とくに理系の人は、こういう切り口が好きなんじゃないでしょうか。 「すべての道はローマに続く」という言葉がありますが、この言葉は、ローマ帝国が道を大切にした証でもあったんですね。 道路は、実は単調増...続きを読む加で発展してきたわけではなく、古代に一度、ものすごく整備され、荒れ放題の中世を経て、近代に再整備されたんですね。 いろいろと学ぶことができた、良書でした。
本書は「道路」という名の人類が作り上げてきた英知の結集ともいける構造物を体系的に論じるとともに、日本人と道路との関係性をドラマタイトなものに仕上げている。 道路管理に携わった人間が読めば震えるほどの感動を覚えることは間違いない。 勿論、道路に興味が無い人が読んでも、本書に限っていえば興味深く読み進め...続きを読むられること、太鼓判を押したい。
タイトルに『日本史』とあるので、いわゆる日本史に関わる道路の編選的なものを想像していたのだけれど、本書は『日本史』よりは『道路』の方に重きがあり、『道路の成り立ち』よりは『在り方』を中心にしているため、導入部はかなり読みにくかった。しかし、あくまで『道路の在り方』が中心にあると分かれば、著者の語り口...続きを読むはリアルでとても面白い。この日本という国の行き先を考えるに、良い参考図書だと思う。
なんでだか読んでみた本 ブラタモリの影響かな。 例幣使街道とやらを自転車で走破してみたいところです。
なかなかの秀作。古代から現代に至る道路事情を諸外国の目も通してかいてある。筆者は道路技師。技師の技術的な視点もよい。
「道路を見れば日本の歴史がよく分かる」という視点から、国家の産物である道路網の変遷を、政治的節目や技術的特徴と対比させて描き出す通史。本書の特色は、元高速道路エンジニアが、足で稼いだデータと歴史を融合し、早馬の鈴の音、渡し船の既得権益、悪路に埋まる馬など、創作の「道中の描写」を豊かにする解像度の高い...続きを読む情報が満載である点にある。 道路は国家の産物が主要論点の一つ。国家が強固な時代には強固な道路網が造られ、政治的な節目で制度や実態が変わる。 古代駅路の計画性と直達性も重要な論点。奈良時代の七道駅路は、都から放射状に延びる幅12メートルの直線路であり、国家の偉大さを示す装置でもあった。 高速道路の古代回帰については、高速道路のルートや構成が古代駅路と重なるのは、両者が「目的地を狙って計画的に結ぶ」という直達性を重視するためである。 天智期関連では、中大兄皇子について、壬申の乱以前の天智朝において、庚午年籍(670年)の作成とともに「駅家戸」などが史料に見え、駅路整備の基礎が築かれた。駅制については、天智朝以前の欽明朝や推古朝でも「駅馬」の利用例があるが、天智朝から天武朝にかけて全国的な「駅路」の敷設が本格化した。称制については、斉明崩御後の称制期、白村江への指揮にあたって情報伝達のための「早馬」の重要性が増し、後の駅制へと波及した。 中公新書で、地図と併読すると当時の距離感がよりリアルに掴める。天智まわり関連度は中程度だが、天智朝における「駅制」の胎動や、白村江後の国防上の道路整備の機微が、技術的視点から補強される一冊。
計画道路としての古代の街道と現代の高速道路、かち歩きで点を結んでいく江戸時代の道。計画型同士はバッティングし、よって高速を作るときは道路遺跡にやたらと出くわすことになる。実は江戸時代の街道の把握は十分にできているとは言い難いそうである。うーん、頭の体力仕事であろう。
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道路の日本史 古代駅路から高速道路へ
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武部健一
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