あらすじ
杉本鉞子は、1873年、越後長岡藩の家老の家に生れ、武士の娘として厳格に育てられた。結婚によりアメリカに住むようになり、すべてがめずらしく目新しい暮らしの中で「武士の娘」として身につけたものを失うことなく、また自分にとじこもることもなく、みごとに自立した考えを身につける。今日に通じる女性の生き方を見る上にも、当時の風俗や生活のありさまを知るためにも、高い価値をもつ。
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Posted by ブクログ
家老の娘だった著者が後年、商社マンの妻となり渡米し、米国で講演。
小さい頃の思い出をまとめて綴ったものという感じで、『武士道』の女性版のような哲学を期待していたが、アテが外れた。
ただ当時の雰囲気はわかるので、資料として読めばおもしろいかも。
Posted by ブクログ
お盆、忌みなどの古き日本の風習の徹底し、経を聞いては精神の安らぎを感じ、嫁入りとなれば蚊帳を縫い、布団をこしらえ(自分で!)、現代社会にはまず存在しないであろう武家の娘とその生き方。
でも決して「やりすぎ」とか否定的には感じない、むしろ欧米化というよりアメリカ化しすぎた女性が学ぶべきところは非常に多い。
筆者は嫁入りとともに未知の大陸アメリカに渡り、若くして夫を亡くし、後年になって本書を執筆している。
アメリカでもかなり愛読された一冊というくらい、アメリカ人からしても古き日本女性からは学ぶことが多いという評価を得ているので、
・自分の意見はガンガン言う
・男性の3歩後ろを歩くなんて言葉、私の辞書にはない
…などなど、キャリア志向の強すぎる(カ○マーさん)女性にはぜひ読んでほしい。
やっぱり日本の女性は大和撫子でなきゃ。