【感想・ネタバレ】狂四郎2030 9のレビュー

あらすじ

西暦2030年。狂四郎は女たちの収容所・オアシス農場へ潜入する。目的は、ユリカの上司・ハルが大切に想う少女・さおりの救出だ。そこで狂四郎は、少女たちを守るアザミに出会う。その優しい心と体に触れ、さおりと一緒にアザミも救出すると誓う狂四郎だった。

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これほど人に勧めにくい名作があるだろうか。なぜなら、とにかく品がないのだ。セックスシーンが終わったと思ったら下ネタ、下ネタが終わったらセックスシーン、セックスシーン中に下ネタ…という具合に。だが、本作はそんなおふざけもかき消されるほどディストピアな世界観だ。第三次世界大戦が終わり、優生思想に支配された日本では、特権階級以外は男女が隔絶され、奴隷のように働かされていた。そんな世界では、バーチャル上でしかセックスができなかった! 主人公の狂四郎はバーチャルの相手・志乃に本気で惚れてしまう。なんと志乃はバーチャルキャラクターではなく、実在した。それを知った狂四郎は彼女に会おうとするが……。
一見、お下劣SFマンガだと思われてしまうが、優生思想の脆さや権威主義の過ちなど、人間の愚かさに切り込んだ作品だ。特に、12~15巻のアルカディア編は人間集団の残虐さがありありと描かれている。ここまで骨太なストーリーと下ネタを一つにまとめあげるのは、さすが徳弘正也先生としか言いようがない。余談だが、『ONE PIECE』の尾田栄一郎先生は徳弘先生のもとでアシスタントをしていた。尾田先生のどんな場面でもギャグを繰り出すところは、徳弘先生の影響を感じる。

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感情タグBEST3

購入済み

思ったよりハッピーエンド

さおりの独りよがりさ加減や、アザミと狂四郎がお互いに溺れていく様にハラハラしながら最悪なバッドエンドもあり得たが、それなりのハッピーエンドに着地して一安心。綺麗事だけでなく人の優しさや弱さをがっつり描く作者の力量に感服。

#泣ける #ドキドキハラハラ #じれったい

0
2025年03月12日

購入済み

泣けるわ

やだ泣けるわ 徳弘先生ったら!もー!!ばばあが最後くだばったのはいいきみだわー!!!アザミ!!幸せにいきるのよ!!なんか泣ける

1
2024年05月04日

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