あらすじ
中学校教師の宮本陽平が見つけた離婚届には、妻・美代子の署名が入っていた。
彼女に問いただすこともできずに途方に暮れる陽平。
そして料理仲間の一博の家では、料理講師のエリカとその臨月の娘がなぜか居候。
陽平と、幼なじみの康文も巻き込んだ出産騒動に。
50歳前後のオヤジ3人それぞれの奮闘の行方は――?
「メシをつくって食べること」を横軸に描き出す、夫婦、家族、友情。
人生の滋味がぎゅっと詰まったおいしい物語。
●2017年1月公開映画「恋妻家宮本」原作
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Posted by ブクログ
おじさんの青春物語。
ドンに『怒っていい、泣いていい』と伝えるシーンはぐっとくるものがある。
ドンかメイミーを主人公にした物語も読んでみたい。
Posted by ブクログ
何だか共感出来ない。
陽平の妻、美代子の行動に説得力や誠実さがなくていらいらするが、それを受け止める陽平の寛大すぎる対応にも更にイライラ。一博とその嫁にも同じくいらいら。別れ話の前に夫と連れだっての食巡り、ありえない。一博かわいそう。それを容認する一博の態度は、無理に円満離婚に持っていっている節を感じてしらける。
料理教室のエリカのにわがままっぷりに辟易するし、それを許容する周りの人にも共感できない。
中学男子、ドンの家庭に至っては何も解決していなさそう
上手く言えた感のある比喩も沢山あり過ぎてくどく、鼻につく。
やはりファミレスの深堀は下巻でなく、残念。たまに取ってつけたように舞台になるが必然性はない。
下巻の上巻同様手ぬき料理満載。試してみたくなるのもあったかな。
作者の作品はシリアスのほうがいいな。
Posted by ブクログ
家族とは?夫婦とは?人生とは?
そんな問いが出てくる。そして、答えは一つじゃない。
エリカ先生・ひなた親子がなかなか好きになれなかったけど、コージーへの想いを聞いて、ひなたちゃんは好きになった。エリカ先生は…。後半ちょっと性格が変わりすぎ?と思ってしまった。
宮本夫婦は、映画では駅舎で語り合ってたけど、こちらはあっさり。むしろ、ほとんど描かれず。ここももう少し描いてほしかったなあ。
上巻が結構勢いがあっただけに、下巻後半のあっさり展開が残念だったかな。
重松清のコメディはなかなか面白い。