あらすじ
ライターの「僕」は、ある猟奇殺人事件の被告に面会に行く。彼は二人の女性を殺した罪で死刑判決を受けていた。だが、動機は不可解。事件の関係者も全員どこか歪んでいる。この異様さは何なのか? それは本当に殺人だったのか? 「僕」が真相に辿り着けないのは必然だった。なぜなら、この事件は実は――。話題騒然のベストセラー、遂に文庫化!
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Posted by ブクログ
2日で読破。中村文則ワールドに魅力された。
ジャンルの総括でいうと文学ミステリーとでもいうのだろうか。なんとも形容し難いがやはり中村文則さんの文章には毎度魅力される。
最終的に最後の章以外「僕」と「編集者」で作り上げられた資料を挟む形の小説を読まされていたのだと気づく形で落ちる。そしてそれは写真家と元恋人へ贈られるものだとも。
「僕」「きみ」という人称の乱用や時系列の乱れ、資料は誰宛に送られたものかなど振り返りながら本を読み進めたが、そうしていくうちにどっぷりと世界観に浸かった感覚に陥った。亜希子のいう「自分の人生の時間を、何かの中に浸らせる」行為であったと思う。
文句なしの星五だと思いながら読み進めていたが、最終章での伏線回収によるミステリー感とそれ以前の小説との乖離が違和感になり星四に。でも素晴らしかった。
これで中村文則さんの作品は四冊目。何故こんなにも魅力されてしまうんだろうかと考える。文学的でありながら口語が多く読みやすいのが理由のひとつに挙げられる。それと同時に文章自体に色や湿気を纏ったような情景描写がお気に入りなのかなとも少しだけ思う。
Posted by ブクログ
おもしろかった。
あまりミステリーは読まないので細部まで楽しめた自信はないが、面白く読めた。
一人一人の登場人物がぶっとんでるのがわかる感じが良かった。
Posted by ブクログ
ずっと薄気味悪くてみんな狂っててだけど全部愛から始まっている。愛の扱いは難しい。ボリュームはあまりないのにこんなに登場人物に心が持っていかれるなんてすごいなぁと思いました。大きい話の流れとしてのラストはすごすぎて笑っちゃう!!
Posted by ブクログ
2人の女性を焼き殺した罪に問われている木原坂雄大と、その事件を本にしようとしている主人公のやり取りを軸に、取材の様子が主人公の一人称で語られていき、随所に木原坂からの手紙や被害者のTwitter文面が資料として挿入されていく。読者は読み進めるに従って徐々に真相に近づいていくが、主人公の文章はあくまで取材記録の体を成しているため、主人公の心情を通してではなく、読者も資料を見て事件の真相に気づくというのが面白い試みだと思った。結局、この構成自体が、木原坂に全て暴露するための本そのものだったという大きな仕掛けがあったのだが、現実の小説をも物語の中の小道具の一つにしてしまう手法には感心した。木原坂は主張どおり、直接手を下してはおらず、2人目の事件は完全に仕組まれたもので、しかも被害者は姉。その首謀者が1人目の被害者の恋人であり、かつこの本の編集者という、複雑な叙述トリックだが、個人的には、もっと淡々とした感じでストーリーが進んで最後にひっくり返るという構成も見てみたかった印象がある。
Posted by ブクログ
ミステリーでありながらも、芸術的な文学作品の様でもあり、何のジャンルに分類されるのか掴みどころのない小説でした。200ページにも満たない小説なのに色々入り乱れ、私にとってはとても難解でした。良い写真のためなら、人が燃えていようとも写真を撮ることを優先する木原坂の狂気が恐ろしかったです。
面白かったけど…
面白かったけど…理解するために何度も読んだ。最初と最後のイニシャルに書かれた人の立場になって読み返してみました。きっとフィクションと言うつもりで偽名での木原坂と吉本亜希子だが… 「この小説では偽名だが、お前のことだ!」と伝えるためのイニシャルなんでしょうか?
弁護士は朱里に何されたかわからないけど…朱里と言う人物は、一応お話に出る小説の主人公(編集者の小林)に酷いとい言う言葉だけじゃ足りないくらいの憎悪を生み出すほどの事を…主人公が去年の冬、君と別れて化け物になると思うほどの憎悪を生み出すほど酷い事をした女性なのだから…
弁護士もきっと 自殺をはかるほどに、朱里を殺したい化け物になって復讐したいと思うほどの事をされたのかなぁと、想像をしました。
面白かったけど…理解できない、わからないところが多くて、映画を見たり、解説を調べたりして自分なりに納得してみて このような感想にたどり着いたら、スッキリしたような気がしました。
わからない
私の理解力がとぼしいのか……最後がよくわからずネットでどういうことか調べてしまった。
何度も読まないと面白さがわからない作品なのかなと思った。
わかりやすい作品が好きなので星は2つにさせていただきました。