あらすじ
ガス室に閉じ込められたウフコックの前に現れたのは、経緯を知るはずのないバロットだった。事件は二人の物語として再び動き出す
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Posted by ブクログ
マルドゥックシリーズは何度読んでも楽しい。
アノニマス4で特に好きなシーンやフレーズなど
再びバロットの手に握られ、共に戦うウフコック。
ウフコックと同じ高揚感を読んでいて感じる。
バロットvs.ハンター(キャンパスでのディスカッション)
スクランブルのカジノ戦のような心理戦たが、バロットの成長を感じる。1人で、新たに得た知識で戦うバロット。
これは、バジルとの交渉にも通じる。
その人のバックグラウンドがその人の思想を作る。
バロットにとってそれは、スラムからはじまり、イースターオフィス、ハイスクール、大学、家族、友人、なによりウフコック
「経験主義に裏づけられた原理的な法律家」≒煮え切らないネズミ
これはこの巻では、様々な登場人物の描写に用いられる。
COA(センターオブアテンション)
カジノで自分の勝ちをアピールするもの。チップを見せびらかし、講釈たれる。こういう者はいずれトラブルを起こす。
自分の成果を見せびらかし、講釈をたれるのに、相手に与えようとしない。
アビーやトゥイードルディに対する態度をライムに諌められるバロット。
Posted by ブクログ
4巻目にしてバロットが主人公として帰ってきた。話自体はバロットが卒業旅行に行ってからウフコックを奪還するまでの話。前巻の最後でウフコックを奪還していたのでその間の話を補完する感じ。
奪還してたから脱出するまでのストーリーと奪還するための道筋を描く二方向のストーリー展開で面白かった。場面的には安全なところまで離脱できていない状況で今作は終わっているので次巻も楽しみ。