あらすじ
ある大陸の片隅。そこでは、七つの主要都市が先王の隠し子と呼ばれる姫君を擁立し、国家統一を目指して割拠した。 その中の一人、七宮カセンの姫に選ばれたのは九歳の孤児だった。彼女を擁立したのは、武人のテン・フオウ将軍とその軍師トエル・タウ。二人とも、桁違いの嘘つきで素姓も知れないが、「三人で天下を取りにいこう」と楽しそうに話す二人の側にいられることで、彼女は幸せだった。 しかし、彼女が十二歳になった時、隣の都市ツヅミがカセンへの侵攻を始める……。時代の流れに翻弄されながらも、自らの運命と真摯に向き合うひとりの少女の姿を描いた新感覚ストーリー。 第9回 電撃ゲーム小説大賞<金賞>受賞作品ついに登場!
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Posted by ブクログ
ある大陸の片隅。そこでは、七つの主要都市が先王の隠し子と呼ばれる姫君を擁立し、国家統一を目指して割拠した…。
戦闘自体は少なめ、
一騎当千というよりは戦術よりも戦略に重きを置いてます。
そのための派手な戦闘よと政治的駆け引きや調略のほうが多め。
各姫は個性があって魅力的なんですが、
他の登場人物に特に魅力を感じないのが残念。
特に自国の軍師と将軍。
季節の移り変わりとか空気感の描写が非常に心地よいです。
大陸的かつ日本的なんですよね。
(自分が田舎育ちというのもあると思います)
この本の一番の魅力はそこかと。
☆3ですが好きな作品です
以下ネタバレ雑感ーーーーーーーーーーーーー
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綺麗にまとまってると思うんですが。
結局のところ大して状況変わってない感が。
覇を唱えるか7人揃って大団円を迎えるかして欲しかった。
姫は君主でなく象徴ってのが物語のミソでもあると思うんですが、
そこが魅力でもあり、薄く感じてしまう部分かなーと。
常盤姫と琥珀姫がお気に入りなんですが、
後半は活躍が少ないのが個人的に残念。
うーん惜しい(自分の期待してるとおりに話が展開しないという意味で)
けど、この話はこれでいいと思う。
良い作品です。