【感想・ネタバレ】電通とFIFA~サッカーに群がる男たち~のレビュー

あらすじ

ワールドカップ開催、それにともなうスポンサー、放映権――。70年代半ばまで欧州中心だったサッカー界を大きく成長させ、そして腐敗させたアベランジェとブラッターというFIFAのドン。その背景には、日本の総合広告代理店・電通の影があった。誰がサッカーを“仕切る”のか。2月末の会長選を前に、サッカービジネスを知り尽くす電通元専務取締役が、すべてを語った。巨大化するサッカーとカネの関係にメスを入れる、意欲作。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

FIFAへの賄賂で放映権獲得や大会誘致した各国。電通、高橋 治之氏の話。インタビューベースであるため、内容の正確性や、各インタビューイーのバイアスありという点は注意。

・2002年W杯日本誘致に向けた戦い
電通は子会社にFIFAとのW杯誘致に関するロビー活動を行うための資金を渡した。
具体的には、電通は10%の株を残してスポーツ子会社ISLを売却したものの、売却益のうち8億円はISLに渡した。この8億円は、2002W杯招致のためのFIFAへの“ロビー費用"。電通は手を汚したくないため、ISLに任せた。
のような記載がある。ロビー活動と賄賂の違いが調べても出てこない。グレーゾーンなのかな。

・興味深い点メモ
坂崎は、自分がスポーツビジネスから離れた理由をこう話した。 「個人が知恵を絞ってやるという世界ではなくなってきた。スポーツのビジネスが組織対組織、大金を払って権利を押さえるという仕事になってしまった。その権利を押さえる金額がどんどん大きくなっている。それで一体、誰が幸せになるの?」  

・笑った
「マラドーナと当時のマネージャーの話は金と女のことばっかりだった。女いないかって。そんな手配はこちらではできないからね。ただ、ワールドユースの直後にマラドーナにコマーシャルをつけてあげたことはあった」  

高橋治之氏は東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の理事長。

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2020年11月16日

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