【感想・ネタバレ】深紅の碑文(下)のレビュー

あらすじ

困難な時代においても、深宇宙研究開発協会は人類の記録と生命の種を系外惑星に送り込もうと計画していた。その理念に共感した星川ユイは協会で働き始めるが、大量の資源を必要とする宇宙開発は世間から激しい非難を浴びる。 ユイは支援を求めて青澄に会いに行くが……苛烈を極める物資争奪戦、繰り返される殺戮、滅亡を意味する環境変化――いくたびの難事を経てなお、信念を貫いて生きる者たちを描破した比類なきSF巨篇。解説/渡邊利通

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Posted by ブクログ

ネタバレ

様々な登場人物の生きた軌跡から、人間としての愛情豊かな生活が窺われ、未来人も
やはり私たちと同じ人間だということが感じられる。

どうぞ、25世紀の皆さんもこのつらい時代を生き抜いてください。

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2020年04月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

華竜の宮のラストでコピー・マキが言った「彼らは全力で生きた。それで充分じゃないか」と
マキの「(アキーリ号にコピー・マキを乗せるという)それを選択なさったのはあなたです。これだけで、もう充分ではありませんか」が重なって泣いた。

結局作中でプルームの冬はこなかった。
陸と海が手を取り合うとか、全く綺麗に物事が進まなくてもどかしい。リアル。でも、実際には絶対にそうなるだろうな。海と陸にわかれてなくても世界中が一丸になって、みたいな想像出来ない。

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2023年07月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人の業の深さを感じる作品。
前の作品では人一人殺すことすら躊躇していた青澄さんでしたが、彼の一生もまた血の深紅に染まってしまいました。なぜザフィールが今の彼に最後まで心を許さなかったのか少し分かるような気がします。立派な人であることに、変わりはないのですが。
未曾有の危機を前にしたとき、人はどのように振る舞うのか…。多くの人に読んでもらいたい作品です。高潔な理想だけでは人は救えないということ、理想を実現するためには綺麗なままでは生きられないということを思い知らされます。

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2021年04月01日

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