あらすじ
北陸の地で「夫婦」としての暮らしを積み重ねる桂一と晃。 それでも兄妹としてのしがらみは、静かに二人に迫っていく……。待望の第5巻。
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ゆったりとしたテンポで綴られる、ふたりの秘めた恋と暮らし。
絵本の編集者の桂一と、保育士の晃。
一見新婚夫婦のようなふたりだが、実は…。
彼らと、彼らをとりまく人々にスポットを当てたオムニバスシリーズですが、
続けて読んでいくとふたりの秘密が少しずつ明らかになっていきます。
映画のようなゆったりとした間と絶妙なコマづかい、
話者の関係性を巧みに切り取ったセリフ回しで
細やかに心情が伝わってくるので、
高価なお菓子のように少しずつ味わいたくなります。
美しいイラスト(表紙の色づかいも見どころ…!)、
桂一の愛すべきヘタレぶり、しっかり者の晃がふと見せる弱さ…
オススメポイントをあげたらきりがありません!
感情タグBEST3
せつな
本当に綺麗で表情等が細かく、豊かで素敵です。冬の寒さとか切なさみたいなのも伝わってのめり込んでしまいます。幸せになれるのか否か。答えが見えてる気がして心配でなりません!!皆んな幸せになって!!
切ない......
作品の雰囲気もキャラクターもすごい好みです。5巻まで一気読みしましたが、続きが、と言うか最終的な着地点がどこになるのかすごく気になります。
幸せな結末を望みたいけど、そう簡単にたどり着けなさそうな切なさが堪らなく好み。
下手なモノローグなんか無くても、絵や構図でここまでキャラの気持ちが伝わってくるの凄い。
何度でも読み返してこの世界に浸りたくなりました。
Posted by ブクログ
北陸での晃と桂ちゃんの暮らしはまだ続く。けれど、やっぱりいつか終わりが来るんだろうな…二人にとっての最善とは、なんなんだろう。
今回はメイン二人よりも、むしろ最後の剛の話が響いたな。期待はしないけれど、知らせがあれば一喜一憂する剛の姿が切なくて苦しかった。