あらすじ
ジャイアント馬場率いた全日本プロレス。アントニオ猪木の新日本プロレスと比較され、「事件」が少ないリングと捉えられていたが、王道リングにこそ、内に秘めた選手個々人の主義主張がぶつかる刺激に溢れていた! 天龍の目覚め、鶴田のうっ屈、三沢の自己変革……ガイジン天国、天龍革命、SWSへの大量離脱、マスクを脱ぎすてた三沢と、80年代から90年代前半にかけて激動のリングと化した王道の裏側が初めて明かされる!
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Posted by ブクログ
天龍引退に際して「読んでおくべき」と判断して購入した単行本。
著者の市瀬英俊とは元週刊プロレスの全日本番記者。天龍革命始動
時より一貫して全日本を担当し、SWS騒動で天龍が脱退した後は
ターザン山本と共に全日本を強力にバックアップ。四天王プロレス
全盛時のちょっと気の利いたカードは全て市瀬の息がかかっていた、
と噂された程。
そんな理由もあってかなり期待して読んだのだが・・・。
・・・う~ん、どうなんだろう? リアルタイムで読んでいた市瀬記者
の記事は臨場感と全日本プロレスに対する愛に溢れたすばらしい
文章だったのだが、こうやって一冊にまとまると何故だかとりとめ
の無い印象に。残念ながら文章構成力は後輩の鈴木健や小島和宏の
方が上、な気がする。そもそも、タイトルに「舞台裏」と記載しな
がら、ほぼ舞台裏が描かれていないのは正直どうかと思う。
市瀬記者の価値は、こういう形で一冊にまとまると半減するのでは
ないか?天龍革命から四天王プロレスまでの全日本プロレスに確か
にあった「痛み」には、もちろん最高の価値があるのは間違い無い
のだけど・・・。