【感想・ネタバレ】プロレス激活字シリーズvol.1 痛みの価値 馬場全日本「王道プロレス問題マッチ」舞台裏のレビュー

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Posted by ブクログ 2024年03月19日

大好物なのでグイグイ読めた。
新日派ですが、全日は全日で面白い。
あらためてそれを認識しました。
80年代のプロレスは、
藤波VS長州で始まり、
鶴田VS天龍で完成した、という感じですね。

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Posted by ブクログ 2018年05月11日

 80年代後半からプロレスのテレビ露出が激減した。新日本プロレス、全日本プロレスともテレビ中継は平日夜中にまで追いやられ、枠も30分にまで減らされた。ネットというものが一般家庭には影も形も無かった時代、プロレスに関する情報は、プロレス誌に頼るしか無くなった。週刊ゴング、週刊プロレス、週刊ファイト。そ...続きを読むの中でも直情的な表紙の写真、コピー、記事でファンの指示を集め、急速に部数を伸ばしていったのが週刊プロレスだった。

 過激さと妖しさで攻撃的かつスキャンダラスな新日本、日本プロレスを源流とし、選手の大きさと華やかで実績のある欧米人選手の招聘、そして実は相手の技をしっかり受けるための受け身のテクニックを売りをしていた全日本プロレス。メディア、特に紙面が注目するのは新日本プロレスである。挑発的で、常にアクシデントにまみれている。記事にしやすい。その中で全日本プロレスがいかにして巻き返したか?本書は週刊プロレスから見た、80年代後半から90年代の全日本プロレスとSWSについて書いている。中心選手と、ターニングポイントになった試合を中心に、流れを追っていくという形式である。

 本書の半分近くは天龍源一郎について取り上げている。長州力率いるジャパンプロレス勢が、新日本プロレスにUターンをした後、全日本プロレスは方向転換を強いられた。時代の変遷に伴い、もはや日米選手の対立を軸にした試合展開を主に据えることに無理があった。ファンは日本人選手同士の対立を求めている。そこで立ち上がったのが天龍源一郎。阿修羅・原と天龍同盟を結成し、全日本プロレスの活性化を目指した。鶴田・輪島に正面からぶつかり、ダイナマイト・キッドやスタン・ハンセンをも動かす。天龍がSWSに移籍後は、天龍VS週刊プロレス・・・全日本本体は、天龍離脱後も、超世代軍や四天王プロレスが、天龍の魂を受け継ぐ・・・・鶴田やハンセン等についても書かれているが、記事に天龍ほどのインパクトはない。ハンセンはアメリカ人、鶴田はファンの求めるレスラー像の斜め上を行く人間だからだろうか?

 と読むと、80年代から90年代にかけては、全日本プロレスは天龍源一郎とジャイアント馬場が支えた、と読み取れる。しかし、天龍という人は地方大会でも試合後に記者をたくさん呼んでインタビューを受けていた。試合の感想を常に聞いていたし、試合後に記者を食事に誘ったりもしていた。ジャンボ鶴田とは対照的である。つまりは自らが広告塔となり、たくさん発信している。記者も自ら発信する人の言葉を取り上げるだろう。なぜなら本人が話した言葉だから、確実に記事に出来る。そして、記者も人間であるから、仕事の垣根を越えて接した人間をどうしても贔屓にする。つまりは、週刊プロレスという視点から見ると、80年代後半から90年代の全日本プロレスは、天龍源一郎が牽引した。馬場もそれを認めていた、という書き方が正しいのだろうか?

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Posted by ブクログ 2016年11月28日

往年の全日本プロレスの記者をしてた市瀬氏による全日の回顧録。

天龍さんを中心に、彼の台頭から離脱、四天王プロレスの台頭までを描いており、当時の舞台裏をうかがい知ることができた。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2015年11月22日

天龍引退に際して「読んでおくべき」と判断して購入した単行本。
著者の市瀬英俊とは元週刊プロレスの全日本番記者。天龍革命始動
時より一貫して全日本を担当し、SWS騒動で天龍が脱退した後は
ターザン山本と共に全日本を強力にバックアップ。四天王プロレス
全盛時のちょっと気の利いたカードは全て市瀬の息がかか...続きを読むっていた、
と噂された程。

そんな理由もあってかなり期待して読んだのだが・・・。
・・・う~ん、どうなんだろう? リアルタイムで読んでいた市瀬記者
の記事は臨場感と全日本プロレスに対する愛に溢れたすばらしい
文章だったのだが、こうやって一冊にまとまると何故だかとりとめ
の無い印象に。残念ながら文章構成力は後輩の鈴木健や小島和宏の
方が上、な気がする。そもそも、タイトルに「舞台裏」と記載しな
がら、ほぼ舞台裏が描かれていないのは正直どうかと思う。

市瀬記者の価値は、こういう形で一冊にまとまると半減するのでは
ないか?天龍革命から四天王プロレスまでの全日本プロレスに確か
にあった「痛み」には、もちろん最高の価値があるのは間違い無い
のだけど・・・。

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