あらすじ
アラクネになった蜘蛛子は魔王とまさかの和解、そして吸血姫とその従僕とともに旅に出ることに。けれど人外パーティの珍道中は前途多難で……。
※本作品の電子版には本編終了後にカドカワBOOKS『聖女の魔力は万能です』(著:橘由華)のお試し版が収録されています。
学校で古文の授業を受けていたはずが、気づいたら異世界で蜘蛛に転生していたJKの「私」。
そしてそこは数々の魔物がはびこる大迷宮の中だった!!
しかも自分は最弱と言っていい蜘蛛の魔物。
「私YOEEEEE!」
否応なくはじまるサバイバル生活。
なんとか倒した魔物の肉(大体毒持ちだったり)を食らい、ある時は人間に住処を追われ、またある時は龍(超強敵)から必死に身を隠し。。
彼女のべらぼうな「生」への執着心からか、手持ちのカードを吟味しつつ、知略でもって格上の相手をいなしていく様は激アツ!
また、「私」以外の転生者も存在し、彼らとその他登場人物らの視点からも物語が進行していく本作。
じっくりと個々人の背景が掘り下げられていく群像劇的側面も非常に面白いところ。
伏線もふんだんに盛り込まれ、後に度肝を抜かれること必至!
大迷宮でのサバイバル生活からどんな展開が、どんな結末が待っているのか?
あなたの目で確かめてみてください。
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展開
前巻とは変わり主人公一向と爺さんのお話の展開に変わりまして。
意味ありげなカットインなど伏線になりそうなものもあり今後どのように繋がって行くのか...
Posted by ブクログ
蜘蛛子、魔王、ソフィア、教皇など、謎の多かったキャラクターたちの素性がある程度明らかになり、これまで概要だけが語られていた事象の幾つかの詳細が現れる巻。とはいえ、まだまだ未来編への繋がりが不分明な部分も多く、今後の展開が楽しみ。蜘蛛子の登場回数が少なかったのだけが残念。
Posted by ブクログ
表紙はアラクネとなった主人公と、魔王アリエル、転生赤ちゃんのソフィアとメラゾフィス主従。そしてギュリエ。
今回は時系列が移ることなく表紙の四人旅メイン。
何かそれぞれにコレジャナイ感があってズレがあるのが楽しい。
特にカラーイラストのマリオネットソフィアちゃん、内容にピッタリで笑えます。イラストレーターさん素晴らしい!
もう一人強烈なのはマッパな魔法使いロナント。ネットともズレていきそうな彼は何処へ向かっていくのでしょう。
続きが楽しみです。
Posted by ブクログ
魔王と本格的に和解(?)した白ちゃんは、魔王・ソフィアとその従者メラと共に旅をする展開に。
そこで各々の性格や思考が明らかになり、ほんわかムードになってゆきます。この巻を読んでしまうと、今までシュン達が闘ってきた魔族や白やソフィアのことを憎めなくなってしまい、人族を手放しで応援できなくなりそう。
だってさー、魔王がソフィアに説教するシーンなんか、10代の若者に刺さりそうじゃない?!おばちゃんの私もグッときたよ。白ちゃんの天然&信念を曲げない生き方も、現代人の生きづらい世の中からみたら清々しいさ。。
シュンと言えば、今回は彼らが登場する現在編はなく、過去の話が時系列に進むから分かり易くストレスフリーだったのも好印象の要因です。
鈍い私でもここではっきり、管理者D、教皇、魔王なんかの立ち位置がわかり大分すっきりしました。まだシステムのこととかは謎だけどね。
面白い
主人公視点だけでなく、様々な登場人物の視点もあるので、飽きずに楽しめます。主人公の戦闘が派手で好きです。
Posted by ブクログ
今回は過去と未来が交錯してないのですんなり読める(とはいえ最近はいろいろ明らかにされたのでそんなに混乱しないけども)
ソフィアさんの蜘蛛子への尊敬の念がすげいな・・・
今はいろいろ歪んじゃってるけど、もともとすごい善良な考えの子なんだろうな、前世のご両親のおかげかな
知らぬが仏。蜘蛛子さんこそ他人のことなど気にしてないっていうのをいっそソフィアさんはずっと知らなければいいと思う
パペットさんたちは可愛くなりすぎだろうよ!
途中の挿絵にびっくりしたわ。初登場の挿絵で私に恐怖を与えたのと同じ生き物とは思えない・・・
ギュリギュリに言われて本体が並列意思を始末しに行くところが結構好き