あらすじ
冬は毎日繰り返される雪かき、春はブルブルふるえながらお花見、夏至が過ぎたら冬を恐れ、秋は迫りくる冬の気配を全力で無視する……。本当に判で押したように、毎年変わらないキミコの日常。ビールも凍る試される大地(北海道)での、雪と酒と妄想まみれの日々をつづった爆笑&脱力日記の第2弾。ゆるゆる~と生活していても人生には彩りがある! 生きる希望が湧いてくる、そんな一冊をあなたに。
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Posted by ブクログ
キミコ先生の日常を綴った日記風エッセイ(2015年4月〜2017年3月)。
今回も先生作の妄想が絶好調。
道産子の先生の日記には”アレ”の話がたくさん出てくる。アレを言葉にすると本当に降ると思われるので口にはしない…ということでアレの実名はどうしても伏せたいらしい。
この冬最初のアレ。
アレは今年も本当に降るつもりなのか。
アレ虫が飛ぶとだいたい二週間くらいでアレが降る。
今朝も大量のアレが積もっているので一時間半かけてアレ除け。
湿ったアレのあまりの重さにへろへろになる。
等など、先生の”アレ”話は尽きることがない。
冬が近づくにつれアレの気配に怯える先生は、短い夏の間に肉を焼き酒を飲み、僅かばかりの太陽の光を浴びて光合成をする、という。
あー、だからお仲間と一緒にせっせと飲み歩いておられるんですね。全てはアレに備えるためなんですね。
そう言いつつ冬にも。。いや、これはアレの存在に対する現実逃避なんですよね、ってことでこの表題が付いたんですよね、多分。
『あとがき』で「これからもダンゴ虫みたいにじっとして生きていきます」と書いておられた先生。あまり余計な動きはしない、と言いながら結構な頻度で飲み歩いておられるように思うけれど。。
アクティブなダンゴ虫ということで、また新たなる日記を読んでみたいものである。