【感想・ネタバレ】落合博満 バッティングの理屈のレビュー

あらすじ

落合博満の「三冠王・現役時代」の打撃理論をまとめた名著2冊(あわせて16万部)を復刊!
プロ・アマ問わず、選手および指導者、すべての野球関係者必読のバイブルです。
落合氏の冒頭の言葉が、まさに本書の趣旨そのものですので、引用します。「野球を極めていくには、野球の世界で最大限の効果を発揮する技術を身に付けることが必須だ。その中でも、バッティングの技術はいちばん難しい。ただし、そうしたバッティングにも、ある到達点にいくまでには身に付けなければならないという“基本”はあると思う。また、これをやってはいけないという“禁じ手”もある。そして、そんな要素にはすべて理屈がある。その理屈を考え、自分の形にあてはめて考えていくことが、バッティング上達への近道ではないだろうか。本書において私は、私自身が得た技術と経験によって、その近道を示していきたいと考えている。それと同時に、バッティング技術において常識として片付けられてしまっていることに、ひとつずつ明確な理屈をつけていこうと思っている」
・バッティングの基本とは?
・真に効果的な練習とは?
・ストレートとカーブをどう捉えて対応すればいいか
・道具選びはどうすべきか
・上達するための体づくりや生活習慣
・指導者はどのように選手を指導すべきか
に至るまで、「世間の常識」「本当のところ(理屈)」「具体的な実践方法」を丁寧に解いている。正しく技術を身につけ、伸ばしていくセオリーは、他のスポーツ種目はもちろんのこと仕事にも通じるものがあり、野球関係者だけが読むのはもったいないくらいの、レベルの高い内容です。

第1章 野球は理屈で考えよう
第2章 目とバッティング
第3章 軸足の使い方
第4章 下半身のメカニズム
第5章 上半身のメカニズム
第6章 スタンスについて考える
第7章 大きく速いスイングを身に付けよう
第8章 バットの選び方、握り方
第9章 野球選手のためのトレーニングとは
第10章 いくつかの“どうすればいいか”を解決する
第11章 写真で確認する正しい技術と動き
第12章 腕とバッティング
第13章 バッティング技術が向上する練習法
第14章 相手バッテリーを丸裸にする
第15章 机の上でも野球をやろう
第16章 技術も上達させる野球の考え方
第17章 選手と指導者は二人三脚でレベルアップを目指そう

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Posted by ブクログ

バッティングについてここまで考え実践していたのだからあれだけの成績を残せたんだなぁ。
いわゆるオレ流で調整を続けたのも納得。
そしてそれをこれだけ言語化できる落合さんはすごい。
野球に携わる人は必読だと思う。
そしてそれ以外の人にとっても読んで損はない。
技術的な内容についてもそうだが、準備の大切さや物事の伝え方など参考になることは多々あるでしょう。

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2024年08月06日

Posted by ブクログ

これは前々から読みたかった一冊。バッティングの基本がシンプルに書かれているだけでなく、選手と指導者にとって効果的な練習法や指導法が習得できる内容です。繰り返し読んで基本をマスターしたいです。

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2022年06月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

いやあ、これは凄まじい本です。途轍もない本です。なにがどう凄まじく、なにがどう途轍もないかと言いますと。

まずもって、わたくしは、プロ野球を観るのは大好きですが、野球という競技そのものを、自分でプレーしたいとはほとんど思いません。小・中・高・大・社会人と、ほぼパーペキに野球という競技のプレイとは無縁の生活をしています。草野球にもほぼ興味はないです。

で、この本は、落合博満さんが、ひたすらひたらすらに「野球を実際にプレイする人にとって、打者にとって、打撃・バッティングとは、いったい何なのか?」ということをガチで懇切丁寧にしっかりとしっかりと解説した本なんですよ。即ち、野球の打撃に関する、超実践本。ある意味、野球の打撃をする人以外には、一切需要が無い、と言っても過言ではない本だと思うんですよ。

なのに、そんなにガチの野球の打撃(バッティング)の解説本なのに、自分で野球の打撃をすることには一切興味がない自分にとって、この本は、めちゃくちゃ面白かった!という事実。その事実が、マジで、おっとろしい。自分には一切関係ない事柄の超ガチのハウツー本、実践本が、笑っちゃうほどに面白く興味深く読むことができた、というその事実。それをもってして、この本は、途轍もない本です、と認定します。自分が自分の為、それだけの為に。

例えるならば、
自分は左官職人では全くないのに、ひたすらに「良い左官職人になるにはこうすべし!」という技術を述べた解説本がめちゃおもろい。
自分はモノポリーにはほぼ興味はないのに、ひたすらに「モノポリーのゲームの必勝パターンはコレ!」という解説をした攻略本がめちゃ楽しい。
というような、、、ものでしょうか?どうでしょうか?例えが適切でなかったら、すみません。

まあ、自分は、いわゆるオチシンですので(落合信者。略してオチシン。落合博満さんの言動全てに深く感じ入り、その人となりを含めて、愛して止まない人々の総称、だと思われます)、落合さんの著書がね、楽しく読まれないハズはないんですが、ないんですが、その前提をもってしても、こんなガチのバッティングの理屈を書いただけ、とも言うことのできる本が、ここまで面白いとはねえ。驚愕だよ全くもう。

落合さんは、基本的に、ガチの理系の人、だと思います。数学と物理学の人。その角度から、「良いバッティングとはなんぞや?」をひたすらに追求していく。人体の構造からバッティングを考えるなんて!という視点。なんだそりゃ?って思ったんですが、考えてみれば当然ですよね。この本も、基本的には、難しいことは何一つ言っていない気がします。

人体の構造がこうなってるんだから、その構造に一番理に適ってるバットのスイングは、こうです。これが圧倒的な基準。そっから、後は、どう個人の趣味嗜好を付け足すか。ソレがバッティング。

っていうのが、根幹だと思うんですが、その根幹の喝破が、素晴らしいんですよね。バッティングの理屈を、人間の生きる理屈と同レベルにとらえている。眠たくなったら寝たら良い。腹が減ったら飯を食えば良い。喉が渇いたら水を飲むべきでしょう。っていうのと同レベルでのバッティングの理屈なんですよ。凄いことですよ。自分で言ってて、意味わかんない気もしますけど。

で、なんと言いますか、身体・肉体に関することと、頭で考えること・気持ちで考えること、の区別を、これ以上なく完璧に理解しているな、とか思いました。唯物論で語るべき事と、唯心論で語るべき事。その区別が、ホンマにしっかりしているなあ、と。ドライでありウェット。義理と人情。数字と感情。その違いを、おっとろしいほど、ちゃんと分かっている、気がします。おそるべし落合博満。さすが、日本プロ野球界に燦然と輝く超一流だ、という感じ。

ま、結局のところ、自分は、落合博満、という一個人の語る言葉と思考方法が、大好き過ぎるんですよね。そのことをシミジミと感じさせてくれた一冊です。いやあ、素晴らしい一冊です。

ちなみに、マジでどうなんでしょうね?現役のプロ野球選手が、この本をつぶさに読んだら、日本プロ野球界の打撃成績がガチで途轍もなくレベルアップする、と、思うんですが、、、まあ、そういうもんでも、ないんだろうなあ。

アレですよね。世の中に、星の数ほどに愛の歌はあるが、誰もが愛を手に入れられるわけではない。世の中に、星の数ほどの「こうすれば儲かりまっせ」っていうビジネス本はあるけど、誰もが儲かってる訳ではない。星の数ほどに「こうすれば幸せになります」本はあるけれど、それでも誰もが今日も幸せを追い求めている、っていう事実。うーむ。世の中って、マジままならないですよね。

ってことを、ハイ。僕は、この本から、読み取りました。謎。いやあ、マジ素晴らしい本です。

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2022年03月02日

Posted by ブクログ

現代に記された五輪書と言っていいんじゃないかな。いろんな物事に応用できる技術書です。
あるスキルを歴史的な高さで極めた人であり
それを伝える能力にも恵まれたという奇跡のような一冊。

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2021年03月14日

Posted by ブクログ

すごく勉強になるし,学びになります。
こんな話を自分が若いころにもっと聞きたかったなぁ・・・
なんて思ってしまうのがちょっと残念なところ・・・
もしも,だれかに指導する機会でもあれば,参考にしたいところです。。。

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2018年12月24日

Posted by ブクログ

これだけ打撃について理論的・具体的に書かれている書籍はありませんね。
何回も読み返したい一冊。

やはりプロはこうでなくちゃ!

イチローも引退後でいいので本を出してほしい。

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2017年05月09日

Posted by ブクログ

オレ流のバッティング理論ではなく、すべての打者に共通する打撃の「理屈」を説明しているところがポイントである。
野球という複雑な競技を、徹底的に頭を使って考え抜き、シンプルに行う、という明確な目的で著された本書は、野球人に限らずすべてのビジネスパーソンにも通用する思考法を提示している。

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2015年08月15日

Posted by ブクログ

現役時代、三度の三冠王を取った落合博満が文字通りバッティングについてとことん解説した一冊。

自分は本格的な野球経験はないので、座学という形でしかないけれど、それでも色々と目から鱗になる記述が多かった。
右バッターと左バッターの構造的な違い、スタンスに拘る必要はないこと、体形は関係なく、スイングスピードが大事なことなど、色々と勉強になった。

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2016年03月06日

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