【感想・ネタバレ】ゼンデギのレビュー

あらすじ

脳マッピング研究を応用したヴァーチャルリアリティ・システム、ゼンデギ。だが、そのシステム内エキストラたちは、あまりにも人間らしかった。妻を事故で亡くした上、余命を宣告されたマーティンは、幼い息子の成長を見守るためヴァーチャル・マーティンを作りあげるが……。科学の可能性と限界を探った意欲作

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Posted by ブクログ

ネタバレ

はるか彼方の未来の壮大な話ではない。近未来の、仮想現実の技術をめぐる、骨格だけを言ったら他のだれかでも書いていそうなワンアイディアストーリーのよう。でも、かの国を舞台にしてのディテールの書込みの説得力はこの著者ならではのものか(その妥当性の判断はわたしにはできないのだけれど)。そして、「情」の部分で、わたしはこの話が大好きになった。主人公が聴いてきた音楽の趣味のあれこれにも、ちょっと共感♪

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2018年03月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「脳スキャン技術により開発されたVRシステム〈ゼンデギ〉――マーティンは幼い息子のため、そこに〈ヴァーチャル・マーティン〉を作るが……」
というのが帯文。読み始める前は、ヴァーチャル人間が当たり前のように存在する世界で人間の存在を脅かすような大事件がおきるのかと期待したが、実際はヴァーチャル人間が作れるようになるまでの技術的な苦労話と、息子のために自分のヴァーチャル分身を作ろうとして、それはイカンと死の直前に気づいた父親の、哀愁漂う物語だった。

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2016年01月24日

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