【感想・ネタバレ】大日本帝国の興亡〔新版〕5──平和への道のレビュー

あらすじ

沖縄では非戦闘員をも巻き込む死闘が繰り広げられていたが、1945年6月に陥落。本土決戦が叫ばれる一方で、政府は終戦工作を始めていた。8月、広島と長崎に原爆が投下され、ソ連が対日参戦し、日本はポツダム宣言を受諾する。15日、反乱軍が終戦を阻止しようとするなか、天皇が朗読した「終戦の詔書」が放送される――。太平洋戦争の全貌を描く歴史ノンフィクションの完結篇。

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Posted by ブクログ

最終巻は、沖縄戦から日本の降伏調印まで。
陸軍参謀は、士官学校・陸大で研鑽を積んだエリートであったはずなのに、誰がどう考えても勝ち目のない本土決戦に、「勝つチャンスはある」などと主張し、戦争を継続させようとしたのか理解に苦しむ。エリートとは所詮そんなものなのかもしれない。
今日の官僚による不祥事を見るにつけ聞くにつけ、あらためてこの国のエリートと呼ばれる人間たちに、国の行く末を任せておいて、本当に大丈夫なのかと思ってしまう。
全巻通読したが、まるで物語を読むかのように引き込まれて読んだ。太平洋戦史となると、どうしても何らかのバイアスがかかる日本人には、こういう通史は書けないのかもしれない。

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2018年06月17日

Posted by ブクログ

アメリカ人著者による太平洋戦争を描いた5巻のうちの最終巻。
今回は広島・長崎に原爆が投下され、最終的に日本がポツダム宣言を受け入れるまでのいわゆる「敗戦」場面である。

アメリカの原爆投下決定までのやり取り、日本側の天皇が最終的にポツダム宣言受諾の聖断をするまでの経緯、玉音放送を阻止しようとした一部陸軍過激派将校の反乱などがとれもリアルに描かれており、最終巻を飾るに不足なしの内容であった。

2.26事件から敗戦までの全5巻であったが、他に類を見ない太平洋戦争についての本であった。

太平洋戦争に興味のある人はぜひとも読むべき5冊!!

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2020年04月05日

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