あらすじ
雪弥と気持ちを通わせた香乃は、これから築いていく関係に戸惑ってばかり。さらに雪弥の父母への葛藤、香乃の自分の力に対する思いなど、課題は山積みだけど、花月香房(かげつこうぼう)は今日も営業中。贈り物の香木、行方不明の仏像、送り主不明のひな人形、源氏香図で書かれた暗号など、香りにまつわる謎が次々持ち込まれて……。鎌倉を舞台に、香りで紡がれた物語、堂々完結。
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Posted by ブクログ
待望の完結。
雪弥と父の関係は少しは縮まったのかな。
それともこれから?
何はともあれ香乃と上手いこといって良かった。
叔父さんのツンデレ感も良かった!
なんとなく気持ちはわかる。
みんな幸せになってくれ、、と祝わんばかり。
Posted by ブクログ
【あらすじ】
雪弥と気持ちを通わせた香乃は、これから築いていく関係に戸惑ってばかり。さらに雪弥の父母への葛藤、香乃の自分の力に対する思いなど、課題は山積みだけど、花月香房(かげつこうぼう)は今日も営業中。贈り物の香木、行方不明の仏像、送り主不明のひな人形、源氏香図で書かれた暗号など、香りにまつわる謎が次々持ち込まれて……。鎌倉を舞台に、香りで紡がれた物語、堂々完結。
【感想】
Posted by ブクログ
1香木に秘められた切ない恋。厳しい言葉をかけながらも花野さんを一番大切に思っている桜子さんの愛情。2シベリア抑留。この犠牲のもとに平和に暮らしている私たち。3大人になってからの仲違いは修復が難しい。でも生命の誕生はすべてを乗り越える。4雪弥さんの父母問題はこれで一応の決着かな。各務さんに本当のことを教えてあげてほしい気もするけど。和馬さんが各務さんに噛みついていたのは嫉妬心だったのか。今更「私たち付き合ってるの?」には雪弥さんびっくりのニブチン香乃。シリーズ完結。
Posted by ブクログ
集英社オレンジ文庫創刊時から
「下鴨アンティーク」とともに
このシリーズも愛読してきました。
この2つのシリーズには
共通点があります。
古都を舞台にしていることと
ラブストーリーが主軸とはいえ
日本人があまり知らない伝統文化と
主人公の異能が大切な役割を果たす
ミステリーの要素が色濃いこと。
モチーフやストーリーなどは
かなりラノベ寄りかもしれません。
でも お香や着物への向き合い方が
真摯で素晴らしいと思います。
取材の綿密さとその扱い方は
どちらも作品の風格を醸しています。
鎌倉香房は 特に雪弥の人柄が
作られてきた背景が複雑で
その謎を追うだけで十分に面白い。
ただこれまで どうしてもその根っこが
見えてきませんでした。
最終巻は それがはっきりとわかります。
とても意外な形で しかもほんのりと
切なくあったかく。
微笑みたくなる締めくくりでした。
読み続けてきてよかったです。
Posted by ブクログ
完結、だけど完全なる消化不良。確かに二人は纏まったし、雪弥の出生問題は落ち着いて、彼の方はずいぶん成長してめでたい、けれども、香乃の方は正直最初からほとんど成長してない。むしろこれから、三春さんの実家の跡取り問題とか、これからまさに成長していく途上にあるのに、雪弥が片付いて香乃が受け止めたらハイ終わり、というのは、あれ、これって香舗の話じゃなかったの?という肩すかし感が多分にあります。香乃がもう少し年長なら、くっついて終わりもありかもしれないけど、これから受験生じゃ高校二年生、正直女の子としての成長はこれからだと思うので、香舗としての話をもう一巻加えても良かったんじゃないかなあとかなり思いました。