あらすじ
霧につつまれたコスタリカの孤島で、極秘のうちに建設が進められているアミューズメント・パーク――それが〈ジュラシック・パーク〉、バイオテクノロジーで現代によみがえった恐竜たちがのし歩く、驚異のワンダーランドだ。オープンをひかえ、視察のための顧問団が島に向かって出発した。だがその前途には、人類がいまだかつて経験したことのない恐怖が待ちかまえていた! スピルバーグ大型映画化の夢の恐竜サスペンス。
...続きを読む
これぞまさに読む映画!傑作恐竜映画の原作小説!
遺伝子技術によって作られた恐竜のテーマパーク。しかし完璧なはずのセキュリティが度重なる予測不能な出来事で次々とシステムが破綻、パークの視察団は恐怖のドン底に……!恐竜映画不朽の名作、その原作小説です!
映画は役者の演技や巧みな演出で素晴らしい臨場感でしたが、原作には映画で語られなかった設定やエピソードが満載。綿密に練り込まれた科学技術の話や恐竜の種類の豊富さ、登場人物の性格の違いなど粗筋を知っていても絶対に楽しめます!
情けなさが目立つ弁護士ジェナーロが格好良かったり、悪役ネドリーが気の毒な人だったり、優しげなハモンドが結構嫌な奴だったり。小説では人物の心情が描かれているのも良い所ですね。恐竜と遭遇するシーンでは戦慄の様子が生々しく、音も声もないのに背筋がゾッとします……!
原作者の発想や構成力はもちろん、これを最高の形で映画化した監督の凄さも改めて感じられる傑作SF。映画版のファンにもぜひぜひオススメしたい一作です!
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
作者がER緊急救命室(著/5人のカルテ)の映画製作中に友達のスティーブンスピルバーグにこの執筆中のジュラシックパークの内容を話したことで映画化し、ER映画化は中止になりドラマになった、というエピソードを知ってから読んだのでより小説と映画に齟齬があまりなく鮮明なことを改めて実感した。
上下巻あって長さも充分あるのに、どの話も全く不必要じゃなくスラスラ読める。映画を見てからだとは思うけども。
甦らせ、管理し、運営している、ところの説得力が無茶ない納得のさせ方で感動した。
順を追ってやってくる異変や予測できない天候なども、恐竜に襲われるまでをしっかり演出していて本当に面白い。未知の生き物に襲われた!というエイリアンに襲われた的な恐怖よりも、できる予測を全て超えてきてしまったアクシデント、事故的な恐怖でそこが良いなと思う。
小説版のお兄ちゃんのキャラクターを、映画版でしっかりものの姉/恐竜オタクの弟として役割2分割させたのすごい。
Posted by ブクログ
人生で一番大好きな映画かもしれない。その原作。
映画に出てくるティラノサウルスの咆哮は傑作だった。
子供の私はティラノサウルスの声、ヴェロキラプトルの狡猾さにしびれたものだ。
映画と違うところもしばしば。ハモンドの夢には変わりないが、ビジネス色が強め。
登場人物も概ね一緒だが、設定が少しちがう。
姉弟ではなく、ティムとれっくすは兄妹。
マルカム死亡?映画じゃ生存してたけどどうなんだろう。どう考えても死亡の描写だったけど。
ネドリー死亡。
マルカムは死んだなら残念だな。カオス理論推しで全部言ってた通りになって自分が犠牲になってるところが残酷だ。
嵐に見舞われ、島は大混乱。
下巻に進む。
Posted by ブクログ
好きな映画なので原作を読んでみた
映画も小説も違った味わいで面白い!
映画とは違い上巻の半分ほどでやっとパークに行き、上巻の最後でやっと恐竜に襲われる
下巻はどうなる!?
※必然的に映画のネタバレも込み
(1993年の映画だけど一応注意書きを…)
■映画との違い
パークの運営に関わる人間達の思惑とか利益云々の話が多く島に行くまでかなり時間がかかっていた
小説ではカオス理論とかポアソン分布とか理論的な話もあるが、映画はかなりエンタメに寄せてうまく作ってある
このままの内容を映像化しただけではあんな語り継がれる名作にはなってないだろうなぁ
やっぱスピルバーグすげぇ
姉弟が兄妹になっていて幼い妹を頑張って守ろうとするお兄ちゃんが健気で良かった
後半どうなるかわからんが死なないでくれぇ
残酷な描写多いので心配…
■恐竜
映画では有名なティラノの足音と水たまりが揺れるシーンで近づく怖さを煽るけど小説の描写も緊迫感がありドキドキだった
ネドリーがディロフォサウルスに襲われるところはけっこうグロくて怖かった
小説自体も面白いし映画化したスピルバーグのすごさもわかる
映画が好きな方は是非!
ジュラシックシリーズ復活希望!
(ワールドの3作目は微妙だったけど…)
下巻へ続く