あらすじ
多数の婦人票を集め初当選した美貌の三世議員・諏訪芳彦のもとに、吉原にある男の遊郭『花降楼』から一通の手紙が届いた。差出人の名は藤野。心当たりのない諏訪は真相を確かめるべく見世を訪れ、その妓の正体が、諏訪の母親が贔屓にしていた呉服屋「葛屋」の幼い養子・眞琴だと知る。愛らしかった眞琴は、一家離散の果てに妖艶な娼妓・藤野へと成長していた。奈落から連れ出そうと、諏訪は身請けを申し出るが、「一生面倒を見るほど愛している」という身請けの意味を分かっていない諏訪も眞琴は拒絶を示す。大人気・花降楼シリーズ、待望の第十弾!!
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擬似恋愛
楼の中でなら好きな相手と恋愛体験が出来るかもというところが健気でした。想いを通わせるところは案外あっさりしていたのがちょっと勿体ないな〜と思いました。
Posted by ブクログ
花振楼シリーズ10 「こいわずらうよぐたちのてすさび」
三世議員・諏訪芳彦×藤野(呉服屋「葛屋」養子・眞琴)
葛屋が潰れて遊郭に身を置く藤野は、葛屋の顧客であった諏訪に営業の手紙を書く。
このシリーズではお決まりになってきた病室でのクライマックスです。遊女が旦那に対する誠を見せるには一番のシチュですけれど。
生意気そうでも健気な藤野。手紙や接吻は、諏訪が始めてってのがいいですよね。