【感想・ネタバレ】楽毅(一)のレビュー

あらすじ

古代中国の戦国期、「戦国七雄」にも数えられぬ小国、中山国宰相の嫡子として生まれた楽毅は栄華を誇る大国・斉の都で己に問う。人が見事に生きるとは、どういうことかと。諸子百家の気風に魅せられ、斉の都に学んだ青年を祖国で待ち受けていたのは、国家存立を脅かす愚昧な君主による危うい舵取りと、隣国・趙の執拗な侵略だった。才知と矜持をかけ、若き楽毅は祖国の救済を模索する。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

大国に囲まれた中山の宰相の嫡男として産まれた楽毅。見聞(広めるために身を偽り敵国・斉に留学し、孫子の兵法を学ぶ。さらに孟嘗君との出会い、楽毅を大きく変貌させる。悩み抜く生きざまに天はどのような展開を与えていくか。楽毅の成長物語・序章。非常に読みやすく、展開も速いため、宮城谷昌光の入門として最適な一冊

0
2019年03月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

名前だけ、キングダムに出てきて知っていたが燕の大将軍、楽毅の生涯を書いた作品。
幼少のころ、斉の臨淄に留学をしていたことから大局的なものの見方ができているように感じた。また、その際に会った孟嘗君の影が1巻を通じて見られる。
同作者の孟嘗君では、孟嘗君となるまでの話に主軸が置かれているように感じていたので、別の作品からこのように光が当たるとそれも面白い。
内容的には、戦いのシーンが多い。

0
2021年12月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

中国の戦国時代の名将・楽毅の生涯を描く長編小説。第1巻は井陘の塞、防衛戦まで。
聖王の時代の故事なども興味深く、本筋も脇道も楽しい小説。

0
2018年01月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

華北に中山国という小国があった。楽毅はその国の宰相の嫡子として生まれた。中山は趙によって攻め滅ぼされてしまう。しかし、楽毅は最後まで戦い抜き、その後に燕の武将となって大国斉を破って大勝する。管仲と並んで諸葛孔明が憧れた人物である。拙も好きな人物の一人であるし、人生を見事に生き切るとはこういうことだと教えられた一冊。

0
2012年10月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

・取ろうとするものはまず与える。
・さびしさの向こうに、人の真影がある。
・名誉にも不名誉にもにげない、性情のままの自分であること
・成功するものは、平穏なときに、危機を予想して備えを始めるものである
・知恵というものは、おのれの意のままにならぬ現状をはげしく認識して生じるものである
・道おこなわれず。筏に乗りて海に浮かばん
国家に正しい道がないとき、流亡の旅もやむを得ない。国家も人も、滅ぶときにはうちから滅ぶ。
・優勢にあるものがおのれの優勢さを誇り、劣勢にあるものを怒らせて、よい結果が得られたためしはない。
・王朝が天下の民にとって元凶に変わったとき、滅亡しやすいところに王都を定めるべきである。
守るための仕組み作りをするな

0
2012年04月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

学毅は諸葛亮孔明を思わせる軍事の天才ということで三国志を読むような楽しい本でした。久しぶりに楽しみました。第1巻では没落しつつある中山国と趙の争い、小国中山軍を率いて立てこもる砦。第2巻では天下を目指す趙の英雄・武霊王の活躍と中山国の滅亡へ、戦国4君である孟掌君に続き趙の平原君の登場。第3巻では恐ろしい予言と、その成就へ向けた緊張感。そして新たな楽毅への出発への動き。

0
2013年08月24日

「歴史・時代」ランキング