【感想・ネタバレ】藏 (上)のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

映画は1995年に公開されたらしい(見てません)。亀田の豪農が酒造をはじめるところから物語はスタートし、その息子意造の代で起こる不幸の数々、非常に鬱屈していて暗い話だが、基本性格のいい美男美女ばっかり(嫌な人は不細工)なので悲劇なれど美しさで悲壮感が薄皮一枚で鈍く感じるような印象を受けます(私比)。会話文は新潟弁そのままで、意味が解りにくい単語は括弧で説明がはいります。語尾の「だ」が「ら」になるので「〜寄るは視力を失うてたったんらろう」となるのを読むと、、梅図まことちゃんを思い出してしまい、まことちゃん発音で考えてしまう自分が悲しい。ものすごく良いリズムの会話文なのでほんまに発音がわからないのが悔しく感じた。下へ進む

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2016年03月14日

匿名

ネタバレ 購入済み

 途中で何度かなんでこんなに暗い物語を読まねばならないのかと、後悔の念が起きた。
 新潟の大地主の意造は父から受け継いだ日本酒作りに精を出している。しかし、子供には恵まれず、生んでは死ぬことを繰り返していた。最後に生まれた烈は元気に育つが、入学前に鳥目であることが判明し、失明の可能性があると宣告されてしまう。そんな中、烈の母親の賀穂が病で死んでしまう。賀穂の妹の佐穂は烈の手助けに賀穂の生前から意造一家と一緒に暮らしていた。賀穂が亡くなったあと、佐穂が後添えになると思われていたが、意造は芸者のせきを後妻に入れる。その少し後に意造の母、むらが亡くなる。せきには男の子、丈一郎が生まれる。烈は自分のことがよく分かっているので、意造に自分と佐穂の暮らす別棟を建ててもらうよう頼む。別棟ができあがりつつある中で上巻は終わる。
 烈の目が見えなくなっていくことや、佐穂が後添えにならなかったことは悲しすぎる。新潟の酒造りの様子や、地主の暮らし振りは丹念に描かれている。文節の間がとても長く、ある程度の長さを一気に読む必要がある。いじめとか、家庭内の不和を描くことは渡る世間を思わせる。下巻を読めばすっきりするのだろう。

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2019年11月28日

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